文・大橋 裕之 写真・大澤 智子
GAME1:アイシン三河 ○70‐65● 東芝神奈川
GAME2:アイシン三河 ○74‐63● 東芝神奈川
GAME3:アイシン三河 ●73‐88○ 東芝神奈川
5戦3戦先勝方式で争われる NBL 2015-2016 ファイナルはアイシン三河が連勝で王手をかけた。東芝神奈川にとっては後がないGAME3、「追い込まれた立場から自分たちのバスケットができました。追い込まれた状況の中で冷静にディフェンスを見て、(自分で)スペースをつくったり、スクリーンを使ったりしてディフェンスのマークを外せたのが勝因だったと思います」と、この日30得点の大活躍を見せた#14辻 直人は振り返った。しかし、“追い込まれた状況”に変わりはない。明日からの2試合で逆転優勝を狙う東芝神奈川、「あと1勝」で最後の栄冠を勝ち取りたいアイシン三河。果たして決着は!?
《アイシン三河 vs東芝神奈川@国立代々木競技場第二体育館》
GAME4 6月4日(土)15:00 試合開始(13:30開場)
GAME5 6月5日(日)15:00 試合開始(13:30開場)
※5戦3戦先勝方式のため、GAME5は開催がない場合があります。
NBLオフィシャルサイト ⇒ http://www.nbl.or.jp/
NBL 2015-2016 PLAYOFFS 特設サイト ⇒ http://www.nbl.or.jp/playoffs2016
「リングに魔物が住んでいる」と♯14辻 直人はこれまで相性の悪さを感じていた会場で、「悔いなく全力を出す」と切り替え、両チーム最多の30得点をたたき出し、崖っぷちの試合を制した。
2点差に詰め寄られて迎えた第3Q、3連続得点で再び引き離すと、リバウンドから走る本来の姿が復活。東芝神奈川#7篠山竜青の速攻で13点差とされ、アイシン三河はたまらずタイムアウト。
分厚い相手のインサイドに臆せず仕掛け12得点を挙げた#25ジュフ麿々道。チーム最年長39歳の果敢なアタックはチームへ大きな活力となったであろう。
#22ニック・ファジーカスのバックアップを務める#43永吉佑也。献身的な守備が光るだけに、攻撃でもうひと踏ん張りして、コート上での存在感をより大きなものにしたい。
過去2戦の鬱憤を晴らすかのように、最後まで勢いを切らさなかった東芝神奈川。ベンチも応援スタンドもコート上の5人の活躍に沸いた。
13得点3アシストと攻撃では数字を残した#6比江島 慎だったが、守備ではマークについていた♯14辻に大量得点を献上。悔しさを残しただけに、このままでは終わるはずがない。
強力インサイド陣の一角#21ギャビン・エドワーズ。3試合連続二桁得点も、GAME3でリバウンドはわずか3本。チームに流れを引き戻すためにもゴール下で奮起を期待したい。
#5アイザック・バッツは18得点、15リバウンドとダブルダブルの活躍も、終盤にファウルアウト。マッチアップの相手となるファジーカスに大事なところで3Pを許してしまった。
昨シーズンのプレーオフMVP#14金丸晃輔。この3連戦で3Pの確率は0%(0/10本)。その分、ドライブやジャンパーで打開を図るももの足りなさが……GAME4での仕事ぶりに注目だ。
緊迫した展開が予想されるGAME4。まさに週末の大決戦となる!