第1Qはシーソーゲーム。秋田#15リチャード・ロビーの得点に対し、岩手は#10スクーティー・ランダルが応戦。秋田は#2水町の動きが良く、チームが躍動した。岩手が残り2分半から連続ゴールを決め、17‐15とリードして終了。
第2Qの出だしは秋田がペースをつかんだ。2本の3Pを含む連続10得点。一気に逆転するとこのゲームの主導権を握ったかに見えた。不安があるとすれば#5田口に当たりが来ないこと。岩手の執拗なディフェンスで思ったようにプレイさせてもらえなかった。一方の岩手はランダルに加えて#34小野寺が2本の3Pなどで反撃し、この第2Qを終わってみれば36-36のタイスコアに持ち込んでいた。
第3Qは出だしこそ一進一退だったが、3分半を過ぎた頃、田口らしいロングシュートが炸裂し秋田ブースターの大歓声が沸き起こる。こうなると完全に秋田ペースとなり、その後も連続得点で59-47と2ケタ得点差で第4Qを迎えることになった。
最終Qでなんとか挽回したい岩手は積極的なオフェンスを仕掛けるも、なかなかシュートを決められず、秋田にリバウンドを奪われる展開。オフィシャルタイムアウトを挟んで最大17点差をつけられてしまった。それでも徐々に挽回を図ったものの、秋田は攻撃の手を緩めず、84-68で勝利した。いよいよ秋田が頂点を目指す戦いに挑むことになった。
秋田ノーザンハピネッツ
長谷川 誠ヘッドコーチ
前半は厳しい状態でした。相手はオフェンスリバンドから得点を重ねていたので、そこを(ハーフタイムに)指示して後半は自分たちのスタイルで戦うことができました。選手たちにはとにかく「我慢すること」を強調しましたが、それはシーズン中と同じです。それができた結果、勝利につなげることができたと思っています。特に今日は、ディフェンスのローテーションが上手く行ったこと、全員でリバウンドに行こうという指示通りのプレイをしてくれたことが勝利につながったと思います。
岩手ビッグブルズ
桶谷 大ヘッドコーチ
有明まで来て、このチームを勝たせられなかったのは悔しいです。選手たち、ブースターさんたちをファイナルまで連れて行きたかったので悔いが残ります。田口選手、水町選手に点を取られ、逆に我々は日本人選手の得点が少なかったのが敗因の一つでしょう。私自身、選手たちにゲームプランを徹底できなかったと感じています。第3Qについてはディフェンスのコミュニケーションミスもあり、失点が多くなりました。秋田のブースターさんたちの大声援は想定済みで、対策をとったつもりでしたが、実際には声が届かない状況で選手たちも難しかったと思います。ただ、我々もたくさんのブースターさんたちの声援を受けることができ、とてもありがたかったです。