今シーズンのWリーグは例年開催されているサマーキャンプがなかったため、10月14日から3日間にわたって行われたユナイテッドカップのグループステージが、多くのチームにとって試金石と言える。特に、Wフューチャーの7チームにとってはWプレミアとの対戦が腕試しの絶好の機会。3回目の開催となった今大会は、広島イーグレッツが接戦の末に78-76でアイシンを破り、半月後に控えるレギュラーシーズン開幕に向けて弾みをつけた。
勝利の立役者としては20得点7リバウンドを挙げたニコル マーガレット フランソンや17得点の御子柴百香、11得点7リバウンド5アシストの那須みらいといった名前を挙げることができるが、13得点の若林紅葉の貢献度も非常に高かった。173cmという身長はポストプレーヤーとしては小さいものの、スクリーンやボックスアウトなど、チームのために体を張るプレーは得意。大卒ルーキーだった一昨シーズンは16試合出場でスターターは一度もなかったが、昨シーズンは24試合全てにスターター出場し、1試合平均10.8得点6.2リバウンドという数字を残してみせた。一昨シーズンは10分に満たなかった1試合平均出場時間が30分を超え、得点とリバウンドのダブルダブルも4度。完全に主力としての地位を確立した感がある。

本人曰く、殻を破ることができたのは天日謙作ヘッドコーチの指導によるところが大きいという。また、マインドを上手く切り替えてシーズンに臨むことができたのも功を奏したということだ。
「天日さんから、小さいセンターでももっと走ればシュートを狙える所があるよって教えてもらったんです。小さいからゴール下付近は無理って思ってたんですけど、『ここでシュート打てるんだ』って、それがわかったのが大きかったです。
その前のシーズンは全然試合に出られなかったんですけど、昨シーズンに入ったときに、出る出ないは自分でコントロールできないから、自分が出るときはベストを尽くそうとだけ思ってシーズンをスタートして、毎日の練習でもそれをやってたら良い結果がついてきたっていう感じです」
献身的なプレーを持ち味にしている中でも、数字が伴ったことがチームにとっても自身にとってもプラス材料であることは言うまでもない。必然的にチームへの貢献度も高くなるというものだが、自身がチームにとって不可欠な存在となりつつあることについては考えたことがないようだ。このアイシン戦も、若林がコートに立っている時間帯にチーム全体のパフォーマンスが上がったように見受けられたが、「本当ですか? だとしたら嬉しいです」と特に意識していなかったとのこと。ただひたむきに取り組んできた結果が、今のパフォーマンスを生んでいるのだろう。

「貢献できてると思ったことはあまりなかったんですけど、リバウンドとか声を出すことから入っていけば自分の調子も上がるから、そういうところはいつもできるようにしたいと思ってます。今は外国籍選手とも一緒に練習してて、毎日学ぶことが多いし、刺激をもらえて楽しいです。最近はもう一段階上の声を出すことが必要なんだということも学んで、今日はそれも意識しました」











