昨シーズンはレギュラーシーズンで5位となり、初のプレーオフ進出を果たしてみせた岐阜スゥープス。今シーズンも開幕当初からプレーオフ圏内を維持してきたが、終盤戦に急浮上してくるクラブが何故か毎シーズン現れるのがB3。今シーズンも岐阜の背後には東京ユナイテッドバスケットボールクラブや金沢武士団、湘南ユナイテッドBCが迫り、ここにきてピンチを迎えている。
3月7日、岐阜はアウェーでアースフレンズ東京Zと対戦。現在は下位に沈んでいるものの、昨シーズンは連続アップセットで準優勝を果たした東京Zは手強く、64-74で岐阜が敗れる結果となった。この時点で8位の座を東京Uに譲り、ついにプレーオフ圏外。危機感が募る状況だが、髙橋幸大はあくまでも一歩先を見据える。

「プレーオフのボーダーラインでしのぎを削ってる状況で、この負けはあってはいけなかったと思いますし、重くは受け止めているんですけど、まだプレーオフが絶たれたわけでもないですし、ここからは敗戦でも勝利でも次が大事になってくる。東京Zさんはシーズン途中に良い選手が入って、決してあの順位にいるようなチームではないですし、前の週は香川(ファイブアローズ)さんと対戦して、1位のチームにもやれる手応えはあった。とにかくチャレンジャーとして、自分たちから攻める姿勢でやっていかなきゃいけないと思います」
髙橋はこれまでスコアメイクの面でも期待に応えてきたガードだが、この日はゲームコントロールに軸足を置いてプレーし、6アシスト。それは、今シーズンの岐阜の傾向を踏まえての判断であり、この日シューターの卜部兼慎が約3カ月半ぶりに戦列に戻ってきた等のチーム事情も考慮したものであった。
「前回の試合も含めてチームのオフェンスを見直したときに、アシスト%がとても少なくて、リーグでも下のほうをうろついてる状況なので、自分のプレースタイルとしては得点も取るというのが正直あるんですけど、インポートが東京Zさん2人、うちは4人(留学実績枠選手を含む)ということも考えたり、兼慎が今日復帰したというのもあったので、ボールムーブを意識はしてました。それは少し形に表れたかなと思うんですけど、結局スコアを見ると64点。やっぱりボールムーブをしながら点も取らないといけないというのは改めて思いました」
自身はそう言って反省点も挙げているが、昨シーズンの主力ガード3人がチームを去った今の岐阜において、髙橋は移籍1年目でメインの司令塔として重要な役割を担っている状況でもある。ただ、その仕事をそつなくこなすことができるのは、これまで多くのクラブに在籍してきた経験が生きている。髙橋を全試合スターターに起用している早水将希ヘッドコーチ曰く、その人柄もよるところも大きいようだ。

「自分のスタイルよりも、チームでやろうとしてること、僕が求めることにアジャストするために工夫してくれている。1年目なので、『これはどうすればいいのかな』というのは幸大の中でもちろんあると思うんですけど、幸大の良いところは、それを聞きに来てくれるんですよ。なんとなくわかった感じで済ませるのではなく、しっかり理解してチームのシステムに順応しようとしてくれるのは信用に値するところです。いろんなチームにいたから順応するというのもあるんですけど、真面目な選手なので、チームのために自分が何をするべきかというのを理解してくれてますし、自分の体との向き合い方なんかも違って、プロとして良い見本になってくれてますね」











