昨シーズンに続いて苦しい戦いを強いられている川崎ブレイブサンダース。11月7日には、ネノ・ギンズブルグヘッドコーチの退任と勝久ジェフリーアシスタントコーチのHC昇格というテコ入れに踏みきった。その後も思うように星は伸びなかったが、12月24日はアウェーで琉球ゴールデンキングスを撃破。勝利の原動力となったのは、3ポイント5本を含む25得点に加えて13アシストを叩き出した篠山竜青だった。
中1日でホームに戻って開催された佐賀バルーナーズ戦は第2クォーターの26失点が響いて敗れ、篠山自身も9得点5アシストにとどまった。個人としてはスケジュールによる体力面への影響も考えられたが、本人は「今日どんな感じになるかなって自分でも思ってたんですけど、意外と元気に動けてたので、そういった意味で自分自身に成長を感じられるかなと思いました」とのことだ。

実際のところ、9得点5アシスト、3ポイントのアテンプトが2本しかなかったのは、体力面ではなく相手の対策によるものだったというのが正しそうだ。1試合平均5.5得点3.1アシストだった昨シーズンに比べ、今シーズンはこの佐賀戦の時点で得点が約3点、アシストは約2個増加。3ポイント成功率も昨シーズンの35.9%から40%以上にまで上昇していることを考えると、今シーズンの篠山はプレーの面で対戦相手が警戒を強めなければならなくなっているのだ。
Bリーグ以降のキャリアハイは得点が2018-19シーズンの9.0点、アシストが2017-18シーズンの6.0本。37歳にしてその数字に近づいているとあって、本人も「全盛期がきてます。今シーズンのキャッチコピーにもしてますしね。自分で考えてそのキャッチコピーにしてもらってるんで」と自信をのぞかせる。そこには、ギンズブルグ前HCの存在が大きく関わっていた。
「昨シーズン、ネノさんがHCになって練習の質もそうですけど、走る量がかなり増えて、それに屈しない体を作らないといけないというのがあって、そこに引っ張られて持久力とか体力がシンプルに上がってると思います。プラス、年齢も重ねているので、オフをどういうふうに過ごすかというところも改善しながら、シュートも改善して、それが今の良さにつながってるんだと思います。ネノさんのおかげですね」
ギンズブルグ前HCによって築かれた個としての進化をいかに昇華させるかという点は、新たな指揮官の下でも変わることはない。言うまでもなく、その行き着く先はチームの勝利。川崎一筋かつチーム最年長の篠山には、勝久HCのチームビルディングを促進する役割も期待され、篠山自身も勝久HCに期待を抱いている。

「ジェフさんは前にもHCをやってたし、途中で解任されるような経験もして、その中で、代表のACとして世界で戦ってきてる。いろんな経験をしてる分、チームに対してどういうアプローチをして、選手に今何を言うべきなのか、何をさせるべきなのかというところが明確で、選手としてもわかりやすいし、それについていきやすいというのはジェフさんの手腕じゃないかなと思いますね。
ジェフさんが大事にしてるのって、プレーももちろんなんですけど、誰かが倒れたら全員で助けに行くとか、ハドルを組もうよとか、そういう一見プレーとは直接関係ないような、チームとしての在り方みたいなところ。そこは自分もすごく納得するというか、それって大切だよなって思うタイプなので、それを川崎にしっかり根づかせたいなという想いはありますね」











