前週に続いてWリーグフューチャーの全6チームが集結した11月23日・24日の第7週。その1日目に東京羽田ヴィッキーズをオーバータイムの末に破り、首位に浮上した三菱電機コアラーズは、翌日も姫路イーグレッツを70-50で下し、その座を守った。チームで2番目の26分41秒に出場した永井唯菜に、その姫路戦を振り返ってもらった。
「自分たちのやるべきことを40分間いかに出せるかで自分たちの良さが出ると思うので、そこは徹底してやっていこうという話がありました。昨日のリバウンドなどの修正を今日やった結果、良い入りはできたかなと思うんですけど、自分たちが何をしないといけないかというのは今日できた部分も、もっとできる部分もあったと思うので、それは課題として次につなげていきたいと思います」
現時点で首位に立っているとはいえ、開幕から競った試合も多く、チームとして順調にきているかといえばその限りではない。得点源の根本葉瑠乃が試合中に大ケガを負って戦列を離れ、シーズン中の復帰が難しい状況。前週には、第3クォーターまでに21得点しか取れないという厳しい試合もあった。Wフューチャーも簡単に勝てるような試合はないということは永井もよく理解した上で、ここまでのチームの戦いぶりを冷静に見つめる。
「自分たちのコンセプト通りに、日頃から練習してきてることをどれだけ出せるかで、良いゲームができると思います。試合を重ねるごとにできるようになってきてはいるんですけど、もっと質を高めてやっていかないといけないなと思います。やるべきことは明確になってるので、どの相手でもブレずに、自分たちがやらないといけないことを徹底していければと思ってます」
アーリーエントリーのシーズンを除いても7シーズン目となる永井は、今シーズンは基本的にベンチスタートながら、ここまでのリーグ戦合計出場時間が藤田和と笠置晴菜に次ぐチーム3番目の長さ。そのプレーがチームに与える影響もその分大きくなる。
「私はアグレッシブなディフェンスが持ち味なので、それを40分間やり続けてチームを助けるということを意識してやってるんですけど、それに加えてオフェンスでチャンスがあったときに自分で攻めきるということもしないといけないと思うので、そのタイミング、チャンスをもっと見つけていきたいです」
リーグでの登録ポジションはスモールフォワードだが、177センチというサイズを持つ永井は4番ポジションでコートに立つ時間帯もあり、三間瑠依がベンチ登録を外れた姫路戦は、その時間帯もやや増えた。ペイントエリアで体を張る仕事も必然的に多くなるが、チームとしてもそれを任せられるだけの力が永井にはあり、永井の特徴を生かした戦略を成立させることができているという印象もある。もちろん、永井自身も自分らしさを発揮できるという手応えがある。
「インサイドとなると私の身長はあまり高くないと思うんですけど、フィジカル面と脚を動かしてディフェンスすることは今までもやってきたし、通用する部分だと思ってます。オフェンスでも、ポストアップするような高さはない分、スピードはアドバンテージになると思うので、4番で出たときはそこを上手くやっていけるようにという話をヘッドコーチともしてます」