1部昇格への挑戦権を得た国士舘大学と法政大学
関東大学オータムリーグ2部が全日程を終えた。昨年、1部から降格した国士舘大学が20勝2敗で1位、続いて法政大学が17勝5敗で2位。この2チームが、1部11・12位に挑む権利を得た(※1部13位と14位は自動降格)。昨年は上位2チームが自動昇格できたが、来年は12チームに縮小する1部への昇格をかけた入れ替え戦へ向かう。
国士舘大学と法政大学は最終週を迎える前に、その出場が決まった。法政大学 #11 岡部雅大は「ちょっと気の緩みが見えた試合になってしまいました」と言うように、国士舘大学ともども最後は2連敗に終わり、課題が残る。79-88で敗れた明星大学戦後、ミスの多さを敗因として挙げた。試合後、スタッツを見ていなかった岡部だが、「今日はたぶん20本を超えていたかな」とターンオーバーの多さを反省する。実際には12本と平均11.8本と遜色ない数字だったが、スタッツに残らないミスが目立つ試合となった。
88点の失点も、今年の法政大学らしくない。昨年は2部6位(12勝10敗)だった法政大学がランクを上げられたのも、ディフェンスの向上が大きい。「1巡目の序盤に勝ち続けていたときは、相手チームを70点以下でずっとおさえられていました。今年はほとんどの試合において、失点を少なくできていました。ディフェンスを徹底できていたことが、今年の勝ちにもつながっていたと思います」と岡部は述べ、及第点の平均失点67.6点。だからこそ、最後の2試合が悔やまれる。
「何回も言いますけども、気の緩みが出てしまいました。いつも言ってきたとおり、チャレンジ精神を忘れずにやるべきチームです。昨年もずっと負けて結果が出なかった分、今年は気合いを入れてチーム一丸となって戦うことができています。だからこそ、チャレンジャー精神を忘れないで、もう一度気合いを入れ直してがんばりたいです」
1部に上げることが法政大学に入学してきた使命
入れ替え戦は11月8日にアリーナ立川立飛で初戦が行われ、翌9日から代々木第二体育館へ舞台を移し、3戦2先勝方式で雌雄を決する。2部2位の法政大学は1部11位のチームに挑むが、その相手はまだ決まっていない。10月29日時点での11位は神奈川大学だが、6勝12敗で12位の拓殖大学と勝率で並び、入れ替え戦が回避される10位の山梨学院大学は7勝11敗と1ゲーム差しかない。1試合多く先にリーグ戦を終えた明治大学は7勝12敗で9位だが、11月3日の最終戦の結果次第でこの順位がガラリと変わるかもしれない。