オリンピックで一躍世間の注目を浴びることになった女子日本代表。
大会直後ほどではないが、テレビ出演している姿を今も観る。
電話で話したWリーグの関係者も「今シーズンは人気上昇のチャンス」と鼻息が荒い。
一方でオリンピックなど世界規模の大会を終えると、次の目標に向かうのに時間がかかると聞いたことがある。
その大会を最後に現役を引退したり、国内の試合でパフォーマンスが上がらない選手がいるのも、そのためだ。
例年であれば、あるいは「オリンピック後だから」とスローペースの調整もできたかもしれない。
しかし、これまでにない世間の関心度の高さに、彼女たちも必死に女子バスケットをアピールしている。
むろん10月中旬から開幕するWリーグに向けての準備もしなければいけない。
壊れてしまわないか。
つい、いらぬ心配をしてしまう。
さて、他方で彼女たちは次の大舞台に向けても踏み出してもいる。
今月27日からヨルダンの首都・アンマンで開催される「FIBA女子アジアカップ2021」である。
ご存知の方もいるかもしれないが、おさらいしておこう。
今回のアジアカップは、2022年にオーストラリア・シドニーでおこなわれる「FIBA女子バスケットボール ワールドカップ」のアジア地区予選を兼ねている。
この前提はこれまでと変わらない。
2018年にスペインでおこなわれたワールドカップも、インドでおこなわれたアジアカップを予選にしていた。
しかし、今回から予選システムが大きく変わる。
2018年のそれは、アジアでベスト4に入れば、即ワールドカップに出場できていた。
しかし今回からはアジアでベスト4に入ったチームと、それぞれの大陸予選を勝ち上がった12チームの計16チームで、本戦出場をかけた「ワールドカップ予選」がおこなわれる。
ワールドカップに出場できるのは16チーム中12チーム。
2018年のワールドカップは16チームが出場できていたから、4チーム減というわけである。
アジアでベスト4に入らなければワールドカップに出られないのは同じなのだが、もうワンクッション入ったことが、日本にとって吉と出るのか、凶と出るのか。