日本と関わりがある世界屈指のコーチ陣がラインナップ
昨年、自粛を余儀なくされたコロナ禍の中、東頭俊典コーチが「世界から学ぼう」とZOOMを使って国内外のコーチとつなぎ、「GET BETTER NOWセミナー」を開催。そのセミナーの録画データは東頭コーチのサイト(https://coachtodo.com/seminar/)からご覧いただけます。
さて、今年も世界的名将たちとオンラインでつなぎ、学べる機会がやって来ました。9月12日(日)20:00より馬場雄大選手が活躍し、昨シーズンのオーストラリアNBLチャンピオンに輝いたメルボルン・ユナイテッドのディーン・ヴィッカーマンヘッドコーチを迎えて開幕します。
9月12日分の申し込み:https://gbnseminar210912.peatix.com/
全4回分セット割:https://gbnseminar2109.peatix.com/
9月17日(金)20:00に登場するブライアン・ゴージャンヘッドコーチは男子オーストラリア代表の指揮官として、東京オリンピックに出場。島根スサノオマジックに加入するニック・ケイ選手やNBAのスーパスターを率いて銅メダルに輝き、オーストラリアとして初のメダル獲得に導いた手腕の持ち主です。
翌18日(土)9:00〜は、新潟アルビレックスBBへの入団が決まった木村圭吾選手の恩師であるセントジョセフ大学のジム・カルフーンヘッドコーチ。4度にわたるガンとの闘病を経て、今はNCAA ディビジョン3で指揮を執っていますが、コネティカット大学時代には3度のNCAAチャンピオンを経験。デューク大学のコーチKことマイク・シャシェフスキーヘッドコーチに次ぐ優勝回数は2位を誇り、勝率でも3位の記録を持つ名将です。エメカ・オカフォー、レイ・アレン、ケンバ・ウォーカー、そして元ワシントン・ウィザーズのリチャード・ハミルトンなどなど錚々たるNBA選手を輩出してきました。
9月末(※24〜26日のいずれかを予定)には、元三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(現・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)で選手とコーチの両方で活躍し、元NBAプレーヤーでもあるアントニオ・ラングコーチ(現・クリーブランド・キャブスアシスタントコーチ)が登場します。
様々なコーチングセミナーが開催されており、オンラインのおかげで世界が身近になる昨今。しかし、コーチライセンスを持っている方にだけ、その場が開かれるケースも少なくありません。現在、弊サイトでもスタッフ特集を行っており、その考えを知ることで、ファンにとってはバスケを観る楽しみ方が広がることでしょう。また、現役で活躍する選手たちこそ、学びの場となるはずです。GET BETTER NOWセミナーは誰にでも開かれていますので、それぞれのコーチの哲学に触れてみてはいかがでしょうか?
■9月12日(日) 20:00〜22:00
ディーン・ヴィッカーマン ヘッドコーチ(メルボルン・ユナイテッド)
「HOW TO BUILD A WINNING CULTURE/TEAM」
オーストラリアNBLで優勝3回を誇る名将。一昨年は⻑崎ヴェルカの前田健滋朗コーチ、昨年は馬場雄大選手と日本人スタッフ、選手とも働いた経験があります。チーム作りに加え、馬場雄大選手を教えた経験から日本人選手の良さや⻑所に迫ります。
■9月17日(金) 20:00〜22:00
ブライアン・ゴージャン ヘッドコーチ(男子オーストラリア代表)
「STRATEGY IN TOKYO OLYMPIC」
オーストラリアにおける全てのスポーツの中で、最も勝率が高い伝説的なコーチであり、オリンピックは3回出場(アテネ、北京、東京)。3度目となる東京オリンピックで3位となり、悲願のメダルを獲得したその戦略に迫ります。日本や中国でも指導経験があり、アジアのバスケットボールも熟知するコーチから見える日本について伺っていきます。
■9月18日(土) 9:00〜11:00
ジム・カルフーン ヘッドコーチ(セントジョセフ大学)
「WINNING CULTURE」
「HOW TO “DISCIPLINE” NEW GENERATION」
「FAST BREAKING STYLE」
コネティカット大学で圧倒的な強さを誇り、4度のガンとの闘病生活を経て、今なおセントジョセフ大学で続けている速いテンポのバスケットボールスタイルや選手との絆の作り方を学びます。選手たちへの接し方など、「厳しい=怒鳴り散らすことではない」指導法を紹介していただきます。
■9月末(※調整中)
アントニオ・ラング アシスタントコーチ(クリーブランド・キャバリアーズ)
「HOW JAPANESE PLAYERS CAN COMPETE IN THE WORLD STAGE(仮題) 」
デューク大学出身、NBAでも8年間プレーした経歴の持ち主。2001年から来日し、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズで選手とコーチとして13年間、日本で活躍。2014年からアメリカに戻り、ユタ・ジャズ、そして今はクリーブランドのトップアシスタントを務めています。 日本と世界の違いとは何か? NBAと日本を直接知るラングコーチから、日本人の可能性や課題を聞き出します。
文 泉誠一