女子日本代表が参戦する“プレOQT”が14日からマレーシア・クアラルンプールで始まった。
といっても、初めておこなわれる大会である。しかも女子だけの大会なので、少し説明をしておこう。
“OQT”とは「オリンピック・クォリファイング・トーナメント」、すなわち「オリンピック予選」のこと。“プレOQT”はその大陸予選である。
アジア、アメリカ、アフリカの3つの大陸でそれをおこない、ヨーロッパはユーロバスケット(アジアでいうアジアカップ)で“OQT”進出のチームを決める。アジアとアメリカはそれぞれ上位4チームが、アフリカは2チーム、ヨーロッパは6チーム、合計16チームが“OQT”へと進む。
OQTから東京オリンピックに出場できるのは12チーム。しかし開催国の日本と、2018年のワールドカップ優勝国であるアメリカはすでにその出場権を得ているため(それでも2つの大会に参戦しなければならない)、実質10の枠を14か国で争う極めて過酷な戦いである。
そんな「Road to Tokyo」の始まりが “プレOQT”というわけだ。
今回、女子日本代表が参戦しているアジアの“プレOQT”は8チームが参戦。それを4チーム・2つのグループに分け、ニュージーランドとマレーシアを舞台に、それぞれが総当たり戦をおこなう。1つのグループの上位2チーム、計4チームが、上記のとおりアジア代表として2月におこなわれる“OQT”へと進む。
開催国枠で東京オリンピックの出場権を得ている女子日本代表がこの大会をどう位置付けるか。
9月におこなわれたアジアカップを戦ったメンバーで戦う手もある。しかし女子日本代表を率いるトム・ホーバスはチームのレベルアップ、ボトムアップを図るため、そこから6人の選手を入れ替えた。
アジアカップで戦ったメンバーの多くはすでに気心が知れている。数年単位で代表活動と国内リーグ戦を戦い続けてきた疲労もあるだろう。負傷をしている選手や調子を落としている選手にはリハビリやリフレッシュの時間を与えたい。一方で、諸外国と対戦することで自分を高めていきたいと考える選手とは話し合いの機会を持ち、そのうえで今回のチームに残した。それが“プレOQT”の女子日本代表である。
説明が長くなった。