スリー・エックス・スリーで呼称が落ち着き、俄然オリンピックへ向かって盛り上がっていかねばならない新種目の『3×3』。現在、国際大会である『3×3ウーマンズシリーズ(以下3x3WS)』がお台場のMEGA WEB(メガウェブ)で開催中だ。日本は女子代表とともに女子U23代表の2チームが参戦。昨日行われた予選リーグはいずれも1位で通過し、本日の決勝トーナメントで優勝を目指す。
ちょうど1ヶ月前に中国で開催された3x3WSでも同じく2チームが参戦し、メンバーこそ異なるが女子U23代表が優勝した。国内ランキング1位(世界38位)の山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)は、今回もロスター入りしており、さらにランキングを上げる可能性が高い。予選リーグでは、8位の日本よりもFIBAランキングで上位にいるモンゴル(5位)を相手に、1分52秒を残して21-12とKO勝利。続くルーマニア(同4位)も15-10で勝利し、負けなしで首位通過を果たした。
一方、女子代表はオーストラリアに17-21とKO負けするも、オーストラリアを破ったオランダに19-14で勝利し、3チームが1勝1敗で並ぶ。総得点が多い日本が逆転で首位通過を決め、2つの日本代表はいずれもシードで準決勝へ駒を進めた。
女子と言えば、5人制の女子日本代表が9月24日(火)からFIBA女子アジアカップで4連覇を目指す戦いがはじまる。今回来日しているオーストラリアのメンバーを見れば、#5マドレーヌ・ギャリックと#8アリス・クネックは2年前に出場した5人制の元オーストラリア代表だった。世界のトップレベルがお台場に集う3x3WSは、来年のオリンピックを占う大切な戦いでもある。
すでに開催国枠で日本の出場は確定しているが、他の国は11月1日時点での国別ランキングで上位3または4チームが出場権を獲得することになる。女子U23代表が倒したFIBAランキング4位ルーマニアと5位モンゴルにとっては、巻きかえさなければならず、負けられない真剣勝負がお台場で繰り広げられる。
女子日本代表チーム
#3 馬瓜ステファニー (トヨタ自動車アンテロープス)
#8 内野智香英 (富士通レッドウェーブ)
#12 三好南穂 (トヨタ自動車アンテロープス)
#30 篠崎澪 (富士通レッドウェーブ)
女子U23日本代表
#16 東藤なな子 (トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#17 関ななみ (日立ハイテククーガーズ)
#18 尾崎早弥子 (東京羽田ヴィッキーズ)
#23 山本麻衣 (トヨタ自動車アンテロープス)
FIBA 3×3 ウーマンズシリーズ 東京大会 2019
■予選リーグ結果
【プールA】1位:日本U23、2位:ルーマニア、3位モンゴル
日本U23 21(KO)12 モンゴル
ルーマニア 14-9 モンゴル
日本U23 15-10 ルーマニア
【プールB】1位:日本、2位:オランダ、3位:オーストラリア
日本 17(KO)21 オーストラリア
オランダ 21(KO)12 オーストラリア
日本 19-14 オランダ
■9月22日(日) 決勝トーナメント
14:30 準々決勝①:モンゴル(A3位)vs オランダ(B2位)
14:55 準々決勝②:オーストラリア(B3位)vs ルーマニア(A2位)
15:20 エキシビションゲーム
16:10 準決勝:日本U23(A1位)vs 準々決勝①の勝者
16:35 準決勝:日本(B1位)vs 準々決勝②の勝者
17:00 エキシビションゲーム
17:50 決勝
文・写真 泉誠一