今晩は。フォトグラファーの安井麻実です。
男子日本代表のW杯が、昨日終わりました。
もともと上海での日程を取材予定だった私は一足早く帰国したのですが、撮影した試合を思えば思うほど、顔がにやけるのです。
そりゃぁ、勝ちたかった。勝てていたらもう、私の“にやけ”はしばらく止まらなかったでしょう。
選手たちは当然結果を求めて戦ったわけですが、事実、世界の壁は厚く、結果はついてきませんでした。
しかしこんなに楽しかったと感じるのは、こんな大舞台に、世界の舞台に、日本のチームが参加しているからです。
「1勝でもしかたった」というのは大前提に置いておくとして、男子日本代表チームは、厳しい戦いになると分かったうえで、この大舞台に挑みました。
そして、たくさんの“課題”を示してくれたのです。
「通用した部分もあった」
その感覚は忘れず、今後重要なのはそこ以外の大部分の改革。
彼らがB.LEAGUEという舞台に戻って、今大会での経験をシェアし、「そんな舞台に自分も立ちたい。そして、勝ちたい。」そう思う選手がこれからどんどん増えていくんだろうと確信しています。
私は撮っていただけだけど、撮影していて本当に楽しかった。
ワクワクしたしドキドキしっぱなしだった。
アメリカ代表と戦う機会を得た日本はなんて幸運なんだろうと思いました。
9月10日現在、W杯のベスト8が出揃ったわけですがその中に、日本代表がここ数ヶ月で戦ったチームが4つもあります。
世界ランク1位のアメリカ。アルゼンチン。同グループだったチェコ。そして、アジア地区予選で戦い勝利したオーストラリア。
これは、とんでもない、浴びるほどの経験値だったろうと思います。
全選手、この経験を処理しきれているかな?
試合終わりに、忘れられないシーンがありました。
アメリカ代表のドノバン・ミッチェル選手が、馬場選手に声をかけたんです。
隙間からの写真ですが、馬場選手とミッチェル選手が、お分かりになるでしょうか。ミッチェル選手から、馬場選手に声をかけているように見えました。
こういうときの相手の顔や声って、絶対忘れないだろうと思います。一体何を話したんでしょうね。
ちなみにこちら2枚目は、手前でボケている比江島選手とケンバ・ウォーカー選手の挨拶シーンにも、心和むものがあります。
日本から駆けつけたファンも沢山いましたし、現地中国にも日本チームのファンは沢山いました。【NBA選手を2人擁する代表チーム】に期待して、日本から大勢のメディアも駆けつけました。
取材中知り合った台湾のライターに、「台湾ではね、日本とアメリカのバスケが人気なの。だからこの2チームを見にきたのよ。」と言われ嬉しくなったり。
私としても、今大会では沢山の素晴らしい経験を得ました。
この舞台に連れてきてくれた男子日本代表チームには感謝しかありません。
身も心も疲弊しているであろう日本代表チーム・スタッフにまずは「おかえり」を。
少し休んでもらったら、日本のバスケがもっともっと発展していくよう、大いに働いていただきましょう!
私も、フォトグラファーという立場から、貢献したいと思います。
文・写真 安井麻実
Twitterアカウント @maminosapuri
Instagramアカウント @mami_yasui
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