※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年12月末発行vol.16からの転載
昨年、Bリーグ開幕に沸いたバスケットボール界。しかし、男子ばかりがバスケじゃない。日本の女子バスケは強くて、熱くて、おもしろい!そんな女子バスケの魅力についてWリーグ東京羽田ヴィッキーズの瀨﨑理奈選手に語ってもらった。来週はいざWリーグへ!
女子バスケには男子にない魅力があると思うんですよ
男子と女子のバスケットを比べると、やっぱり男子の方が高さもパワーも上だからダイナミックな印象がありますよね。でも、女子には男子に負けないスピードがあります。男子みたいに元NBAの選手がいるわけではないし、言い方はおかしいですが“個”で勝負できる選手が少ない分チーム力で戦うおもしろさがあります。もちろん男子にもコンビネーションプレーはありますが、女子は5人のスクリーンプレーが多かったり、女子ならではの戦術があるのでそこを見てほしいですね。5人の化学反応みたいなものが女子バスケの醍醐味だと思います。それに3ポイントシュートやフリースローの確率は女子の方が高いような気がするんですけど、単なる気のせいでしょうか(笑)。これからWリーグを観戦なさる方はぜひそのあたりにも注目してみてください。
小さい選手は小さい選手なりの武器があります
私の身長は161cm、Wリーグの中でもチビッ子の部類ですね。でも、だからこそ自分の武器を持たなくてはなりません。私の場合、それがクィックシュートだと思っています。特に羽田のようにサイズがないチーム、JX(ENEOSサンフラワーズ)の渡嘉敷来夢選手のようなインサイドの絶対的柱がいないチームでは私を含めて外でノーマークを作ることは難しく、タイトなシュートを強いられることが多くなります。それを回避するためにはマークマンが付く前に少しでも速いタイミングでシュートを打つことが必要になるわけです。いわゆるキャッチ&シュートですね。私がミニバスを始めたのは小学2年生のときですが、当時から背が低く、中学でも高校でもずっと小さいままで(笑)、どうやったらブロックされずにシュートを打てるかということを常に考えながら練習してきました。速いタイミングで打とうと思ったのは中学のときで、それからはその練習ばかりしてましたね。長身選手の豪快なインサイドプレーはバスケットの大きな魅力の1つですが、小さい選手のスピードや3ポイントシュート、そして、クィックシュートにもまた違う魅力があります。今バスケをしている小柄な選手がそれを見て、ちょっとでも参考にしてくれたらうれしいなあと思いますね。