※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年12月末発行vol.16からの転載
7. タイムアウトの回数とオフィシャルタイムアウト
タイムアウトはいわゆる作戦タイム。勝負を懸ける時間帯や悪い流れを切りたいときなどにタイムアウトを要求し、ヘッドコーチの指示の下に作戦を立て直します。
また、40分間走り続けるバスケにおいて、選手にとっては水分補給をしたり、息を整える束の間の休息時間。
タイムアウトの回数は決まっており、前半(第1・2クォーター)は2回、後半(第3・4クォーター)は3回。1回につき60秒間。第4クォーター残り2分を切った場面では、タイムアウトを取ったあとに自陣から攻めることができます。試合終盤に、時間をかけずにゴールに結びつけるためにもタイムアウトは有効です。
それ以外にBリーグではオフィシャルタイムアウトを設けており、第2・第4クォーターのそれぞれ残り5分を切った時点で、自動的にタイムアウトが与えられます。これはチームとして取るタイムアウト数にはカウントされません。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
8. 選手交代の方法とタイミング
野球やサッカーとは違い、バスケの場合は同じ選手が何度でも交代できるのが大きな特長です。40分間、頻繁に攻守を切り替えながら、縦28mをコート狭しと走り回るだけに、その疲労も尋常ではありません。無尽蔵のスタミナを誇るトップ選手たちも、真剣勝負の中で40分間走り続けるのは相当きついそうです。
また、5つ目のファウルで退場となるので、個人ファウル数との兼ね合いも生じます。チームの得点源であるエースやビッグマンは長く活躍させたいところですが、疲労具合やファウル数を考慮すれば選手交代は必要不可欠であり、勝利に向かうためには重要な戦略のひとつです。
接戦時、第3クォーター終盤から第4クォーターの序盤にかけて、どのタイミングでお互いのキープレーヤーを休ませ、どこでスパートをかけてくるかはヘッドコーチの手腕の見せどころです。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
9. 試合開始時間と試合前セレモニー
センターサークルから始まるティップオフが試合開始時間。それより1時間半から2時間ほどさかのぼって、アリーナ内に入れるタイミングが開場時間です。前座試合やイベントによっては、ナイトゲームにも関わらず午前中から開場される場合もあります。たっぷり楽しみたい方は試合開始前から会場入りし、チームグッズやアリーナグルメを堪能するのもバスケ観戦の醍醐味です。
NBAでの例にはなりますが、ウォームアップの時間帯、選手たちがロッカールームから出たり入ったりするタイミングがサインをもらえるチャンスが高く、出待ちをする子どもたちが群がっています。ぜひ、フロアレベルのチケットを買って、チームウェアやグッズとともにサインペンを握りしめ、積極的に選手に近づいてみてください。
試合はもちろんですが、各チームが一番力を入れるのがオープニングセレモニーです。プロジェクションマッピングなど趣向を凝らしたオープニングセレモニーは非日常に誘ってくれるとともに、高揚感を高めてくれます。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
知っていると観戦に役立つバスケ用語&ルール集
part1「チームファイル5つでフリースロー など」
part2「ショットクロックと24秒ルール など」
構成 バスケットボールスピリッツ編集部