※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年12月末発行vol.16からの転載
1. チームファウル5つでフリースロー
チームの連帯責任として10分間の各クォーター内で、各選手のファウル数が合計5回目を迎えると自動的に相手にフリースローが与えられます。このフリースローはボーナスとも呼ばれ、得点を伸ばせるチャンスタイム。ファウルをもらいやすいペイントエリア内を強気に攻めることでファウルを誘発し、フリースローをもらって得点につなげることは常套手段です。接戦時にはこの一つひとつのフリースローを決めることがゲームを左右すると言っても過言ではなく、なるべく5ファウルになる時間帯を少なくすることを心がけねばなりません。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
2. ファウルアウトとファウルトラブル
1試合の中で各選手は4回しかファウルはできず、5回目を犯した時点で退場となります。サッカーとは違い、退場しても代わりの選手がいれば5対5のまま試合は進みます。ファウルできる数が決まっている以上、早い時間帯に2つ、3つと増えてしまえば交代を余儀なくされます。主力選手を思うように起用できなくなるこの状況をファウルトラブルと呼び、チームにとっては苦しくなります。5回のファウルを犯さなくても、悪質なアンスポーツマンライク・ファウルやテクニカル・ファウルを2度犯した選手はその時点でも退場となります。選手だけではなく、レフェリーに対して執拗に文句を言えばヘッドコーチにもファウルがつき、度を超せばただちに退場を告げられる場合もあります。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。
3. オンザコートルール
3人まで登録できる外国籍選手に対し、同時に起用できる人数を制限するBリーグだけの独自ルール。各クォーター最大2人まで、1試合を通して6人までの組合せを自由にチームが決められます(例・第1クォーターから順に「1-2-1-2」など)。試合前に各チームが申告し、その数に差が生まれることで外国籍選手が多い時間帯は優位に立つ可能性があります。逆に、少ないチームは日本人選手の活躍が期待されます。しかし、その差が出ることの方が希なのが現状です。なお、帰化選手はオンザコート1のときは日本人として、オンザコート2のときは外国籍選手としてカウントされます。B2は申告制ではなく、「1-2-1-2」の固定制。
※2017-18シーズンのルールを基に記事を制作しています。2018-19シーズンからは、B1・B2ともに試合を通してオンザコート2を採用。リーグに登録できる外国籍選手は1チームにつき3人まで、ただし試合にエントリーすることができるのは、そのうち2人までとなります。1チームに1人まで認められる帰化選手については、外国籍選手の枠外となり、試合を通して外国籍選手2人と同時にプレーできます。
part2へ続く【ショットクロックと24秒ルール】
構成 バスケットボールスピリッツ編集部