選手が選ぶ理想の5人(と、もう1人)。バスケファンならば誰しも一度は考えたことのある「理想のチーム」。今回はサンロッカーズ渋谷の清水太志郎選手に「ベスト5とシックスマン」を選んでいただきました。
学生時代に見ていた憧れの選手のイメージが超えられないので、どうしても上の世代が選考対象になってしまいます。レジェンドが出てくるこのメンバーは、みんなも納得するのではないかと自信があります。今回選ぶにあたり、外国籍選手の選択肢はなく、日本人だけで選ぶ最強の日本代表がテーマです。
PG:佐古賢一 (いすゞ自動車ギガキャッツ~アイシンシーホース #2/現男子日本代表アシスタントコーチ、男子U16・U18日本代表ヘッドコーチ)
Mr.バスケットと呼ばれた日本を代表する司令塔。21年前、自力で世界選手権(現ワールドカップ)出場を果たした立役者の一人。1995年に福岡で行われたユニバーシアードではアレン・アイバーソンら後のNBA選手を擁するアメリカ代表と決勝で対戦し、世界2位の好成績を収めた
コントロールしてよし、アシストしてよし、ダメな時には自分で点を獲りにも行ける。最後に自ら得点できることでプレーに余裕が感じられます。トップレベルの選手は誰でも調子が良ければ得点は獲れるものですが、佐古さんは最後に点を獲る選択肢を持っているすごさがありますね。
昨今はNBAの影響もあり、PGがガンガン攻めていますが、僕が育ってきたスタイルはコントロールしながら周りの選手を生かすPGが好きです。オールドスクールなシューターを生かしつつ、ダメならば最後は自分で行くスタイルが好きであり、佐古さんはすごいです。
SG:折茂武彦 (レバンガ北海道 #9)
北海道の生きるレジェンド!スピードはないけど、一定のスピードを維持しながらスクリーンの使い方などボールを受ける上手さは比べものになりません。現役で対抗できるのは唯一、金丸晃輔(シーホース三河)くらいかな。シュートが入る入らないよりも、その前の駆け引きがすごい。マッチアップしても、ボールを持たれたら負けだという感覚があるし、オフボールでも気が抜けない。結局、ボールを持たれてしまったら決められてしまう。今はマッチアップする機会があり、体感しているからこそ、昔見ていたとき以上に折茂さんの存在が大きくなっています。今なお一緒のコートでプレーできているのはとても楽しいです。