調子が悪く落ち込んでいた──
11月30日(土)は延長までJX-ENEOSサンフラワーズを苦しめ67-75で惜敗。1月25日(土)のトヨタ戦は57-63とわずか6点差で敗れたが、上位チームと互角の戦いができている。
「もちろんどの相手にも勝つ気で挑んでいますし、手応えは感じています。ただ、最後に勝ちきれない部分が上位との差。でも、接戦になるところまで戦える力はついて来ています」
中川HCからは「そんなプレイでは上には勝てない」と、毎日のように練習中から高い意識づけをされてきたことが少しずつ自信につながっている。
上位と良い勝負をする反面、この日の山梨戦も52-50で辛勝し、下位チームとも好ゲームをしてしまう。WJBLイヤーブックに寄せた岡田のメッセージは、“どんな相手にも、いつも同じ気持ちで立ち向かっていきます!”とある通り、どんな相手にも同じような試合展開になってしまっているところを突っ込んでみた。
「調子の良い時も悪い時もありますが、今はちょっと調子が悪い。今シーズン、私自身はずっと調子が悪く落ち込んでいた時期もありました。いつか必ず調子は上がって来ることを信じて、がんばっています」
昨シーズンまでの2シーズンは平均11得点を挙げていた岡田だが、今シーズンは4点台と半減しており、山梨戦は0点に終わった。
「コートに出たら得点を獲ろうという気持ちはいつも持っていますし、獲れなくても打とうと思っています。それ以上にディフェンスはコンスタントにできるように心がけてはいるのですが、そこは気持ちの問題。消極的にならないようにしたいです」
先発で起用され続けているが、この日は出だしのディフェンスでミスし、開始5分で下げられ前半はベンチから戦況を見守っていた。
言い訳せず、開き直って、打倒Aクラス!
トヨタ紡織は、上位チームから1勝ずつ挙げることが今シーズンの目標だった。今のWJBLは12チーム中上位6チームがAクラス、下位6チームがBクラスというように強弱がハッキリしている。2月2日現在8位のトヨタ紡織にとって、Aクラスに勝つことが目標達成となる。残念ながらトヨタ、富士通には勝てずに今シーズンの対戦はすでに終了。しかし、残る4チーム+7位新潟アルビレックスBBラビッツに照準を合わせている。
「本当に倒す勢いで毎試合を挑みたいですし、とくに新潟には本当に勝ちたい。40分間、自分たちの力を出し切れば勝てると思っています」
調子を落とし、気持ちも落ち込んでいた今シーズンの岡田だったが、最後に力強く抱負を語ってくれた。その翌日の新潟戦では、シーズンハイとなる19得点を挙げ、チームも60-48で快勝。開き直ってプレイしたことで、本来の力が戻って来た。
長きに渡り、WJBLで戦って来た中川HCは言う。
「昔のユニチカのような絶対的な強さは、今のWJBLにはない。上位と下位グループの対戦でも良いゲームは結構見られる。そのためにも言い訳をしていてはダメだ。ワンゲームの中で絶対に勝つチャンスはある」
トヨタ紡織をはじめとした7〜12位のBクラスチームは毎試合、Aクラスからの勝利をモチベーションとして挑む1リーグ制となったWJBL。チームの目標達成を目指し、最後まで挑戦し続けている。
2月8日(土)13:00 トヨタ紡織 vs 羽田@ウィングアリーナ刈谷
2月9日(日)14:30 トヨタ紡織 vs JX-ENEOS@ウィングアリーナ刈谷
2月15日(土)13:00 トヨタ紡織 vs 日立ハイテク@岡崎中央総合公園総合体育館
2月16日(日)14:30 トヨタ紡織 vs JX-ENEOS@岡崎中央総合公園総合体育館
泉 誠一