今シーズンもWリーグプレミアからはアイシンがディビジョン入替戦に回った一方で、Wフューチャーからの昇格を目指してその舞台に勝ち進んできたのは山梨クィーンビーズ。昨シーズンは6勝12敗という出遅れからの7連勝フィニッシュで3位という結果だったが、今シーズンは3チームに対して4戦全勝の成績を収めたほか、昨シーズンの入替戦進出チームである三菱電機にも3勝1敗と勝ち越し、17勝7敗と7割を超える勝率で2位に入った。
迎えたGAME1、山梨は初得点まで5分近くを要したものの、その間の失点もわずか5点にとどめるなど、ディフェンスとリバウンドで踏ん張った。9-13で第1クォーターを終えると、第2クォーター残り4分を切ったところで21-20と逆転。リズムをつかみ始めた山梨はその後の約3分間で14点を積み上げ、35-26と9点リードで折り返す。後半もその勢いは止まらず、終わってみれば76-50という大差で山梨が初戦を制する結果となった。

上長美菜はその立役者の1人となった。レギュラーシーズンと同様にこの日もベンチスタートの上長は、第1クォーターの我慢の時間帯に2本のドライブを決め、逆転した第2クォーター終盤には自身の3ポイント成功直後のディフェンスでスティール。そのままボールプッシュしてアンスポーツマンライクファウルを誘い、フリースローも2本決めてチームの勢いを加速させた。後半にも3ポイント2本を含む8得点を挙げた上長は、14分3秒の出場でゲームハイの17得点に加えて池田沙紀と並ぶチームハイの7リバウンドというスタッツを残している。
ただ、翌日のGAME2で山梨は前日を超える開始約6分半にわたって無得点。その間に13点のランを許し、第1クォーターは2-16の大量ビハインド。その後は前日の戦いぶりを徐々に取り戻していったが、最終スコアは55-65で黒星となり、上長も「昨日は40分、自分たちのバスケットができたなと思うゲームだったんですけど、今日は出だしに重い入りをしてしまった。サイズがない自分たちがやられてはいけないところでやられてしまったのが敗因です」と序盤のつまずきが響いたことを原因に挙げた。Wプレミアで戦ってきたアイシンの修正力が一枚上手だったことも確かだ。
「オフェンスが上手くいかなくてもディフェンスは全員でやろうという共通認識があって、1カ月半やってきたディフェンスを出すだけだったので、そこはやり続けることができたと思います。オフェンスで昨日アタックできてた部分を相手にアジャストされて、こっちが引く形になってミスしたり、パスカットを狙われたりというのが続いてしまったのが良くなかったと思います」
上長個人のパフォーマンスに関しても「昨日に比べて良いシュートは打ててなかった」と振り返るが、「それでもアテンプトは増やしていこうと意識し続けてますし、入らなくても別のところでボールを動かしたり、流れを変える動きはできる。それは変わらずやっていきたい」と土台にある意識を見失っていないあたりは、Wリーグ8シーズン目という経験のなせる業だ。

また、第3クォーター序盤に22点まで広げられたビハインドを第4クォーター開始2分の時点で10点まで縮め、その後再び16点差まで開いても8点差まで追い上げることができた。チーム全体の粘り、崩れない強さには上長も手応えを感じていた。
「前半に離されてしまったのが一番の敗因なんですけど、こうやって点差を縮められるのは今シーズンを通しての成果だと思ってて、それをこの入替戦でもできたことは自信を持っていいと思います。明日(GAME3)もそういう場面があるかもしれないですけど、タフなゲームになっても追いついていけるようにしたいです」











