「昨日の相手とは体の大きさ、スピード、フィジカル、スキルといろんなレベルが違う中で、第3クォーターまではある程度ゲームになりましたし、思うようにプレーできたポゼッションも多かったので、第4クォーターでもう少しディフェンスで我慢できていればと思います。Wプレミアのチームとはユナイテッドカップや練習試合でも対戦させてもらいましたけど、我々が100%、120%を出して勝てるかどうかという相手に対して、今日は自分たちからギブアップしてしまうようなゲームになりました。バスケットの戦術的な部分にたどり着くまでのマインドセットも含めて、チームとしてもっと成長しないといけない。その意味で悔しさが残るゲームでした」

前日の試合では、病気療養から戦列に戻った吉田亜沙美がスターターに名を連ねたが、軽度ながら脚を負傷したことでENEOS戦は欠場。格上の相手に挑むにあたり、抜群の実績を誇る吉田を欠くのは確かに痛手だっただろう。しかし、特定の選手に依存することを良しとしない小野寺AHCにとっては、若い選手が多いチームだからこそやりがいがあるはずだ。
「彼女(吉田)も復帰して間もないですけど、上のカテゴリーのチームと対戦するとどうしても若い選手が浮き足立ってしまうのはある意味自然なことだと思いますし、そういうときに渡邉(亜弥)選手なども含めて彼女たちの力が必要になってきます。ただ、誰かがいなかったら戦えない、誰がいたらもう少し戦えたということではないですし、自分たちのやるべきことはいつでも遂行しないといけない中で、今日それができなかったのは吉田さんがいなかったからということではない。若いから、経験値が少ないからできませんという言い訳をせず、今日のようなゲームから学んでいくことが大事だと思います。相手のネームバリューに対して、もしかしたらゲームに入る前からそれに負けてしまっている選手もいたのかもしれないですけど、その意識は排除していかないといけない。そういうマインドセットも含めて、このチームは変わっていかないといけないと思います」
最終的に22勝2敗でWフューチャー優勝を果たした日立ハイテクに土をつけたチームの1つでありながら、三菱電機は4位でシーズンを終え、またもWプレミア昇格の夢は持ち越しとなった。現時点で残留する予定だという小野寺AHCは、三菱電機を変えることができるのか。その挑戦はここからが本番だ。

文・写真 吉川哲彦











