Wリーグフューチャー対戦1巡目のうちに森ムチャが負傷で戦線離脱してしまったものの、その1巡目を3連勝で締め、第6週も連勝して勝率5割に到達したプレステージ・インターナショナル アランマーレ。しかし、11月23日・24日開催の第7週は1日目に姫路イーグレッツにシーズン初勝利を献上すると、翌日も山梨クィーンビーズに敗れ、再び黒星先行に転じた。ここまでの8敗のうち7敗までが1ケタ点差。力の拮抗したWフューチャーで、僅差の試合をものにできないことがもどかしいところだ。
「今週2つ勝っていれば7連勝だったんですけど連敗してしまって、今シーズンは勝てそうで勝ちきれない試合が続いてるなと思います。フューチャーリーグだとそういう接戦が多くなるのはわかってるんですけど、そこをどう突破するかというのが今の課題で、リバウンドとかルーズボールを大事な場面で相手に持っていかれてしまうというのが、反省点としてずっとある。そこを改善できるかどうかだと思ってます」
これは、山梨戦で34分32秒に出場して12得点を挙げた高橋悠佳の言葉だ。大卒3年目とまだ若いが、ルーキーイヤーから1試合平均約16分の出場時間を勝ち取り、今シーズンは全試合スターターを務めるとあって、押しも押されもせぬ主力の1人。特にシューターとしての期待が高い高橋は、この日8本の3ポイントを放っているが、成功は2本にとどまった。ワイドオープンでシュートを打つシチュエーションを作ることができている分、自身の決定力不足に責任も感じていた。
「3ポイントは打てているので、あとはそれをしっかり決めるだけ。今は半分入るか入らないかで、入らないときは1本しか入らないとか、波がある状態なので、もっと安定して決められるようにしないといけないと思います。チーム自体も3ポイントが少ないし、そこは今自分がやらないといけないこと。今日もノーマークとか良いチャンスはあったので、決めきらないといけなかったです」
Wリーグ第7週の後には、皇后杯2次ラウンドもあった。その初戦は、後にインカレでベスト4まで勝ち進むことになる山梨学院大に苦しめられた末の辛勝だったが、翌日のシャンソン化粧品戦は第3クォーター終了時点で4点ビハインドと粘ることができた。第7週の山梨戦の後、「プレミアのチームと試合できる良いチャンスなので、受け身にならずに積極的に自分たちから仕掛けていく意識を1人ひとりが持てるようにやっていきたいです。負けてるので雰囲気が落ち込んでるというのは正直あるんですけど、そこを乗り越えないといけないので、もう1回意識を上げて次に挑みます」と語っていた高橋の言葉を、チーム全体で体現した格好だ。第4クォーターに突き放され、チーム初のファイナルラウンド進出を逃す結果となったことから、高橋は「途中まではよく頑張れたとは思うんですけど、頑張るだけじゃ最後に勝ちきれない。一つ頑張った後にもう一つ頑張ることが今日はできなかったなと思います」と反省を口にしたものの、この試合は森に加えて北川愛理も帯同せず、矢野祐未も欠場したことを考えれば、収穫もある内容だった。
「試合に出られる選手で回して、穴埋めすることはできたと思います。ミーティングでも、出た選手1人ひとりがやるべきことをやらないといけないという話はあったので、みんながそれを意識して、1人ひとりが自分の出た時間でチャンスをしっかりつかむということはできたんじゃないかと思います」