テミトペはデビューして6試合、チームに合流してまだまもない。ケガ人の復帰とともに、伊森可琳と安江沙碧梨のアーリーエントリーがチームにフィットすれば大きな戦力となる。約1ヶ月のブレイク期間で劇的に変化する可能性があり、富士通にとっては恵みの1ヶ月間と言えよう。昨夏、WNBAワシントン・ミスティクスで大きなチームメイトと一緒に戦った町田は、その経験が活かすことだってできる。
「テミトペの強みと富士通の強みをうまく融合させていけばもっとレベルアップできるし、チームにとってもプラスになります。どちらかを消すのではなく、どっちもうまく使えるようにしていきたいです」
残るレギュラーシーズンは8試合。昨シーズン取りこぼしたチャンピオンの座を奪い返すための戦いが続く。主力メンバーが入れ替わり、ケガ人が続き、即戦力のアーリーエントリーの加入など試合以外でも対応しなければならないことが多かった。今は調子に乗り切れていない町田だが、チームを上向かせる光はしっかりと見えている。
「正直、課題はまだまだ全然あります。若い選手が多いので、今シーズンになってプレータイムが伸びた選手、経験してきている選手とさまざまいる中で、これまではまだ接戦を勝ち切ることがあまりできていませんでした。勝ち切ることで自信にもつながるし、それぞれが成長できると思っています。これから強豪との対戦が続き、細かい課題もありますが、それ以上に勝ち切ることが大事になってきます。今シーズンに入って本当にケガ人が多く、エースやスタートで出ている選手が抜けがちになってしまっていますが、代わりに出ている選手がステップアップしているので、全員が揃ったときにすごいプラスになると期待しています。これからも、みんなの力を引き出していけるようにしたいです」
2月11日(土)と12日(日)に代々木第二体育館で行われる「Wリーグ SUPERGAMES ~4GENERATIONS~」に富士通からはU25チームとして内尾聡菜が、O26チームには町田瑠唯とともに宮澤夕貴の出場が発表された。ウォームアップでは身体を動かしていた宮澤の復帰戦となるか?
文・写真 泉誠一