チームで一番大きい186cmの白だが、上位チームにはさらに大きく、また日本代表の躍進に比例するようにペイントエリア外でも活躍するビッグマンが増えてきた。さらに、シャンソン戦でもマッチアップした留学生が台頭しはじめており、Wリーグのインサイドプレーヤーに大きな変化が見られる。
「私自身が一番感じるのは、ボールをもらう前のポジション取りの部分がすごく上手な選手が多くなってきました。また、そこが大事だとも感じています。ボールを持たれてしまったら、高さやフィジカルのところで、どうしてもアドバンテージが生じてしまいます。ボールを入れさせないようにしながら、少しでもストレスを与えた状態でボールを持たせるようなディフェンスを心がけています。また、アウトサイドに引っ張られるケースも多くなっているので、そこはチームとしてもまずは3ポイントシュートを止めて、インサイドにドライブされたときにはみんなでヘルプしようという考え方があります。でも、もう少し私自身ががんばって、1on1でしっかり守れるようにしていきたいです。個人としても、チームとしても、ポストディフェンスに関しては練習しており、そこに対して手応えも感じています。もっともっと質を上げて、上位チームのビッグマンを相手にも簡単な失点を防げるように今後も練習していきます」
ローテーション速いチームディフェンスを武器とし、連勝を積み重ねてきた。そこに自信を持つとともに、「まだまだ未完成」という白はしっかりと課題も見えている。残る6試合でチーム力をさらにアップさせ、皇后杯同様にWリーグでもベスト4以上を目指す。
Part.1とし、今後もWリーグ取材時にはチャレンジするつもりだが、その会場にいる選手が出るとは限らない。そのためPart.2に続くかどうかは運任せであり、奇跡を信じて金色の袋を開封していきたい。
文・写真 泉誠一