── ある程度順調に進んでいたルーキーシーズンが、新型コロナウィルスの影響で終わったことについては率直にどう思っていますか?
齋藤 率直に言えば、悔しかったです。リーグ戦もあと3チーム、6試合を戦う前に終わってしまったので、その試合があったら、もう少し上の順位に行けたのかなって思うと、全部やりたかったなって思います。
東藤 私も最後まで戦い抜きたかったので、悔しい気持ちがありました。
── それを踏まえて今シーズンの個人的な目標は?
齋藤 私はまだまだポイントガードとしての技術が、他のチームのポイントガードの方々に比べて劣っていると思うので、ポイントガードとしての役割を徹底することと、シュート率を上げることを頑張りたいです。
東藤 私は昨シーズンでドライブの印象がついたと思うので、3ポイントシュートなどアウトサイドシュートの確率を上げることと、ドライブに対してヘルプが早くなってくると思うので、ドライブからのアシストを増やしていけたらと思います。
── 将来的な目標、夢はいかがですか?
齋藤 目標にしているのはチームとしての優勝と、個人的には一昨年まで紡織にいた川原(ゆい)さんみたいな、チームメイトや周りの人から信頼されるような、背中で引っ張っていけるようなポイントガードになっていきたいと思っています。日本代表については東藤に任せます。
東藤 一番の大きな目標は日本代表のエースになることです。
齋藤 (拍手)
── 東京オリンピックが一年延期になったことで、その座を狙ってみようとは思いませんか?
東藤 思っていますけど、今の私のままではオリンピックの日本代表には値しないと思うので、ちゃんと実力をつけて、結果としてなれたらいいなって思っています。
トヨタ紡織サンシャインラビッツ 齋藤麻未 × 東藤なな子
2人の“新人王”が語るルーキーシーズン、そして未来。
part1「『ポイントガードで』って言われたとき、すぐに挑戦しようと思いました(齋藤)」
part2「『ニュートラルボールの支配』でつながる阿吽の呼吸」
part3「一番の大きな目標は日本代表のエースになることです(東藤)」
文 三上太
写真 W LEAGUE
画像 バスケットボールスピリッツ編集部