東京羽田ヴィッキーズ 本橋菜子

努力を続けていればこそ、道が拓ける

── では、プロ選手になろうと決心したのはいつごろだったのですか?

大学4年のときです。それまでは大学を卒業したら(バスケットを辞めて)普通に就職するつもりで、実際に就職活動もしていました。そんなとき、4年の4月でしたが、右膝前十字断裂という大ケガをしてしまったんです。手術をしてコートに戻れるのは早くて6ヶ月か7ヶ月後と言われました。11月にある学生最後のインカレ(全日本学生選手権)にぎりぎり間に合うかどうかということで、ショックは大きかったです。今まであたりまえにやっていたバスケットが突然できなくなった悔しさというか、もどかしさというか、うまく言えないんですけど、初めて味わう気持ちの中で気づいたのは「バスケットができないのはこんなにも淋しいんだ」ということです。今まではバスケットがあまりにも身近すぎて深く考えもしなかったけど、自分がいかにバスケットが好きなのかもわかりました。ずっと普通に就職することを考えていましたが、なんか「このままでは終われない」という気持ちになって。今思えば、大ケガをしたからこそ気づけた自分の本心だったと思います。羽田から最初に声をかけていただいたときは、自分がプロとしてやるのは無理だと思っていたんですが、次第にチャンスをいただけるのなら続けたいという考えに変わりました。

── 早稲田大への進学も、羽田への入団も当初は考えていなかったことなんですね。

そうなんです。そう思うと、人生、何が起こるかわかりません(笑)。だからというのではないですけど、もし今、壁に当たっている人がいたら「目の前のやるべきことを1つひとつやり続けてください」と伝えたいですね。壁に当たっても逃げないで努力を続けていれば思いがけないところでパッと道が拓けることもあります。これは私の実感です。

── チームの中で求められる自分の役割はなんだと思いますか?

まずはアグレッシブにアタックすることです。ただそれだけではなく、司令塔としては冷静にゲームを組み立てることも必要なので、その兼ね合いを今勉強しているところです。今シーズン(2017-18)はキャプテンを務めることになりましたが、先輩の森本由樹さんと2人体制なので、キャプテンというプレッシャーはあまり感じていません。ほんとはもう少し感じなきゃいけないのかもしれませんが(笑)。プレイで自分の役割をしっかり果たすことがキャプテンとしての仕事でもあると考えてやっていきたいと思っています。

── 最後にファンの皆さんに一言メッセージをお願いします。

羽田のファンは私にとっても、チームにとってもすーーーーごっく心強い存在で、「応援してるよ」という言葉にはいつも励まされています。そんな皆さんの応援に応えられるようチーム一丸となって頑張っていきますので、これからも温かいご声援よろしくお願いします!

文 松原貴実
写真 東京羽田ヴィッキーズ

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