記念すべき20年目のシーズンを終えたWリーグ。Basketball Spiritsが選ぶベスト5は以下の5人。
PG:本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ #12)
SG:本川紗奈生(シャンソン化粧品シャンソンⅤマジック #6)
SF:赤穂ひまわり(デンソーアイリス #88)
PF:長岡萌映子(トヨタ自動車アンテロープス #2)
C:王新朝喜(三菱電機コアラーズ #24)
チーム数や選手数、試合数がB.LEAGUEと比べると少ないため、どうしてもリーグが選んだ「ベスト5」と重なってしまうケースが多い。そのため今回もあえてそれとは異なる選手を選出させていただいた。しかしどの選手も本家(?)ベスト5と甲乙つけがたい選手たちである。
さらに選んだ5人以外にも、改めて考えると「彼女もいいな……いや、この選手もいいぞ。もう一度選び直したい」と思える選手がたくさんいる。読者諸氏からすれば「ええ、これは違うだろう!」という選手もいるかと思うが、そこは独特すぎる視点を持つ「Basketball Spirits」の編集者、ライター、フォトグラファーならではのベスト5だとご了承いただきたい。
PG:本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ #12)
今シーズンは直前まで日本代表の正ポイントガードとして戦ったことで、Wリーグでも自信が感じられた。アシストはAve.6.14本でチームトップ、リーグでも3位に入っている。得点のAve.14.86点もチームトップ、リーグ8位の成績である。
同じようにアシストでリーグ4位、得点でリーグ6位(チームはともに3位)とした、今シーズン限りの現役引退を発表した落合里泉さん(元シャンソン化粧品シャンソンⅤマジック)と票を分け合ったが、決定打は「ポイントガードはチームを勝たせてナンボ」という鶴の一声(?)。
ならばより上位にあった藤岡麻菜美(JX-ENEOSサンフラワーズ)や川井麻衣(三菱電機コアラーズ)、稲井桃子(デンソーアイリス)、三好南穂(トヨタ自動車アンテロープス)らがいるではないかと言われそう。しかし羽田はレギュラーシーズン8位、しかも日立ハイテククーガーズと最後までプレーオフ進出を競り合いながら、ぎりぎりで通過したセミクォーターファイナルで富士通レッドウェーブを撃破。敗れはしたが、クォーターファイナルでもデンソーに肉薄したのは、ひとえに本橋の功績が大きい。その2試合の平均得点が24.5点であるのも、大一番で力を発揮できる証拠だ。来シーズンも得点力のあるポイントガードとして、チームをさらなる上位に導けるか、注目したい。