次はライジングスターズ。今シーズンは将来有望な新人が続々と表れた。それが下記の6名である。安間はスピードのあるPGで、強気なリーダーシップも見逃せない。宮下は高卒ながら身体が強く、チームトップの1試合平均10・68得点をあげるなど、エースの座にまっすぐ進んでいる。赤穂ひまわりは言わずと知れた今シーズンの新人王。リーグ2位のチームにあって全試合でスタメン出場し、インサイドの髙田と姉のさくらに偏りがちだったオフェンスに新たな選択肢をもたらせている。日本代表での評価も上がってきており、将来は184㎝のSGになる可能性も秘めている。馬瓜とオコエは出場機会こそ多くないが、やはり身体的なポテンシャルは高い。栗林もレギュラーシーズン30試合でスタメン出場を果たし、シーズンを通して成長を遂げた。来シーズン、新しいヘッドコーチの下でさらなる進化が期待される。
【ベストトランスファード賞】落合里泉(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
ベストトランスファード賞は落合と、高田汐織(富士通レッドウェーブ)の戦いとなった。高田のシックスマンとしての働きも評価されたが、司令塔としてチームをセミファイナルまで導き、彼女の持つ才能を改めて内外に示した落合への票が多くなった。
改めて見返しても、やはり女子日本代表がアジアを制し、世界と伍する理由がよくわかる。その礎になっているのは間違いなくWリーグである。ここでの切磋琢磨が世界を驚かせる要因になっているのだ。来シーズンもWリーグに注目したい。
【MVP】髙田真希(デンソーアイリス)
【ベスト5】
PG:吉田亜沙美(JX-ENEOSサンフラワーズ)
SG:水島沙紀(トヨタ自動車アンテロープス)
SF:馬瓜エブリン(トヨタ自動車アンテロープス)
PF:河村美幸(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
C:大﨑佑圭(JX-ENEOSサンフラワーズ)
【ベストトランスファード賞】落合里泉(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
【ライジングスターズ】
安間志織(トヨタ自動車アンテロープス)
宮下希保(アイシン エイ ダブリュ ウィングス)
赤穂ひまわり(デンソーアイリス)
馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)
オコエ桃仁花(デンソーアイリス)
栗林未和(富士通レッドウェーブ)
文 三上太
写真 三上太、泉誠一