【ベスト5】吉田亜沙美・水島沙紀・ 馬瓜エブリン・河村美幸・大﨑佑圭
ベスト5については、本家のベスト5(町田瑠唯、本川紗奈生、宮澤夕貴、渡嘉敷来夢、髙田真希)に対抗する5人を選ぼうということになった。
PGはチームの10連覇すべてに関わった吉田で異論はなかった。今シーズンは彼女の後継者ともいうべき藤岡麻菜美がケガで戦線離脱を余儀なくされたなかで、体力的にも苦しそうな場面も見受けられたが、最後まで走り切ったことが受賞の理由である。
SGは少し難航した。タイムシェアをするトヨタ自動車にあって水島はけっして突出した結果を残しているわけではない。対抗として挙がっていた岡本彩也花(JX-ENEOSサンフラワーズ)の貢献度も捨てがたかったが、最後はアジアカップ決勝・オーストラリア戦で見せた7本の3ポイントシュートが決定打となった。「え、評価基準は国内だけじゃないのかよ!?」というツッコミは無用に願います(笑)
SFは馬瓜で早々に決着がついた。長岡萌映子(トヨタ自動車アンテロープス)や長部沙梨(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)の名前も挙がったが、タイムシェアをするチームのなかで得点(一試合平均13・88点/8位)とリバウンド(1試合平均6・64本/9位)でトップの成績を残したことが受賞の理由となった。
PFが一番難航したポジションだ。渡嘉敷、髙田を除くと、本家のベスト5に入れるPFはいるのか……当初はSFの馬瓜をPFに回そうという意見もあったが、女子日本代表ではPFとされている河村はどうか、という意見が出て、それを採用することになった。シャンソン化粧品ではセンター登録だが、今シーズンはドライブをしたり、3ポイントシュートを打つなどプレーエリアを拡大している。来シーズンはぜひ「PF登録」でお願いします。
Cは大﨑と赤穂さくらの一騎打ち。数字上は得点面で大﨑が、リバウンドで赤穂がそれぞれランキング上位に立って互角といえるが、ベテランの安定感・安心感が少しだけ赤穂を上回った。それでも赤穂は間違いなく日本代表で大﨑の後を継ぐべきポジションに上がってきているし、シュートエリアも拡大中。来シーズンが楽しみである。そして大﨑については、まずは元気な赤ちゃんを産んで、ママとして……いや、彼女の場合は「お母ちゃん」のほうが似合うな……リーグ制覇・オリンピック出場を目指してほしい。元気な復活をお待ちしております。