Photographs by Munehiko Yoshida 吉田 宗彦
2016年1月4日【女子準々決勝】/シャンソン化粧品シャンソンⅤマジック○ 66 vs 62 ●トヨタ自動車アンテロープス@国立競技場代々木第二体育館
①常に闘志を全面に出してプレーするシャンソン化粧品#12三好南穂。この日はアウトサイドの調子はよくなかったが、ペリメーターからのジャンパーやドライブで12得点。特に、最終ピリオド残り18秒での勝ち越しジャンパーは、このゲーム一番のビッグショットだった。
②激しいディフェンスでシャンソン化粧品の出ばなをくじいたトヨタ自動車。相手から奪ったターンオーバーは「20」を数え、第3Pまでは自分たちがやりたいゲームができていたはずだったが……。
③今シーズンからシャンソン化粧品の指揮を執る丁海鎰ヘッドコーチ。かつて10年間、指揮を執ったのがトヨタ自動車で、特に#25久手堅笑美にはディフェンス&スティールを教え込んだ。その久手堅が交代早々に見事なスティール。
④今シーズン、Wリーグに復帰を果たした#1大神雄子(トヨタ自動車)。チームの得点が止まったときこそ、その能力を発揮する。このゲームでも第3Pに連続得点し、苦しい時間帯を支えた。
⑤14得点はチームハイ。2本のスティールも光ったトヨタ自動車#22森ムチャ。敵将・丁ヘッドコーチも「さすがだった。マッチアップした河村(美幸#22)は何もできなかった」と脱帽。
⑥今シーズンスターターに定着した2年目の井澗絢音(シャンソン化粧品#25)。センス溢れるプレーは高校時代から光っていたが、#12三好がボールを持てないときはボール運びもこなす。第4P半ばには値千金の逆転のスリーも沈めた。
⑦第4P、僅差で点を取り合う展開の中、#25久手堅のバスカンが決まった。ベンチではお祭り騒ぎのセレブレイション。トヨタ自動車の「新しい雰囲気」の中心にはやはり#1大神がいた。
⑧第26回FIBA ASIA女子選手権での活躍で、誰もが認めるエースへと成長した#6本川紗奈生。勝負がかる第4P、気迫溢れるドライブで何度もアタック。スリー1本とフリースロー(7/8)で10得点を稼ぎ、チームを勝利に導いた。
⑨勝利への執念を見せるシャンソン化粧品。残り10数秒、2点リードの場面ではベンチ全員でスリーをケアするボイスをコートに送った。最後まで予断を許さない展開だったが、守りきったシャンソンが辛勝。「こういう展開で勝てたことが嬉しい。内容はダメ、だけど結果には満足です」(丁ヘッドコーチ)。