SG:白崎みなみ(姫路イーグレッツ #6 → シャンソン化粧品シャンソンⅤマジック #6)
なんだかよく使っている「失礼ながら」をここでもまた使わなければならない。失礼ながら、白崎のことは2022-23シーズンが始まるまで、まるで存じ上げなかった。いや、シーズンが始まって、得点ランキングトップを走っていると聞いても、「いや、最後は失速し、“日本の至宝” か、“社長” に抜かれるだろう」と高をくくっていた。しかし白崎は最後までその座を譲らず、しかもWリーグ歴代最高となる平均23.15得点で、得点女王に輝いた。ペリメーター陣としては、2009-10シーズンの岩村裕美さん以来の得点女王である。本家では新人王に輝いたようだが、これはスピリッツ的ベスト5に入れない手はない。
チーム(姫路)同様、2022-23シーズンからのWリーグ参戦になるので、そのシーズンの記録がキャリアハイになる白崎。2023年2月26日にアウェイでおこなわれた山梨クィーンビーズ戦での35得点(その日のチームの得点は72点)がキャリアハイだが、それを含めて全26試合中5試合で30点オーバーの得点をあげている。そのなかにはトヨタ自動車アンテロープス戦や三菱電機コアラーズ戦もある。
そんなリーグ屈指のスコアラーが2023-24シーズンに移籍先として決めたのはシャンソン化粧品シャンソンⅤマジック。昨シーズンはシーズンの途中でごたごたがあったけれども、小池遥や𠮷田舞衣、佐藤由璃果らは残っていて、マークは分散されるだろう。昨シーズンの結果から白崎へのマークを強めようと思えば、𠮷田たちがゴールを射抜くし、𠮷田たちまでしっかり守れば、白崎のマークは緩む。しかもリバウンド王のイゾジェ ウチェもいる。スコアラーにとっては格好のチームである。
昨シーズンは存じ上げないばかりか、高をくくって申し訳ありません。同じ埼玉県民として(あ、すでに白崎は静岡県民だろうか?)ご容赦いただき、今シーズンはより注目させていただきます。