ビクトリア大学の印象について池内HCは、「#8テレル・エヴァンス選手、#12クリス・マクラフリン選手、そしてガード(#2マーカス・チッブス選手や#4ジョン・ウォルドゥ選手)の3人が中心となってプレイしており、あとの2人は外側にいるスタイル。うまく対応していたのですが、想像以上に3Pシュートを決められてしまいました」。
PGとしてチームをリードした笹山選手は、「やっぱり全員が走れていれば得点につながるし、自分たちに流れを持って来られているので、そこは90点、いや100点に届かせるためにも、もっとシュートを打つことを意識させていきたいです」と、明日へ向けての修正点を挙げた。
この試合でMVPに輝いたのは、27点を挙げた#8テレル・エヴァンス選手。「日本チームはピック&ロールやファストブレイクが多く大変でした。予想していた通り上手い相手でしたので、明日の対戦も楽しみです」
両チームの手の内が分かって臨む第2戦は、明日7月6日(日)代々木第二体育館で13時よりTIPOFF。4人が2桁得点を挙げた日本(野本建吾選手/14点、笹山貴哉選手/17点、橋本晃佑選手/14点、ジュフ バンバ選手/11点)だったが、初戦は8人しか起用していない。残る7人をどう絡めて、90点以上を目指すバスケをするのか?フィジカル強い相手に、後半の疲労も敗因に挙げていたので、第2戦は総力戦でのハイスコアバスケが期待される。
2020年東京オリンピックのターゲットエイジである大学生たちが、国際経験を積む三菱電機カップ。この機会に、未来の日本代表をチェックしに会場へ足を運んでいただきたい。また、第2戦はBSフジでも生中継される。
選手たちもさることながら、ベンチも豪華!元日本代表…全日本と言った方がしっくり来るかもしれない。全日本のシューターとして活躍した池内ヘッドコーチ。その脇を固めるのは、学生時代から日の丸を付けて来たビッグマン・陸川章コーチ。NBLを制した東芝OBの吉田健司コーチは元日本代表ヘッドコーチでもある。バスケットボールスピリッツ読者にとっては、ベンチを見ているだけでも楽しんでもらえることだろう。
文 泉誠一