Photographs by Munehiko Yoshida 吉田 宗彦
2015年11月29日/筑波大学○ 64 vs 59 ●東海大学@国立代々木競技場第二体育館
①筑波大、二枚看板の一人#6馬場雄大。東海大の2メートル、#21橋本晃佑を空中でかわしてレイアップ。躍動感溢れるプレーで何度も会場を沸かせた2年生は、大会MVPを獲得。
②筑波大#2満田丈太郎。高い運動能力は以前から注目されていたが、今シーズンは主力の一人に躍り出た。サイズがあり、走れるプレーヤーが揃う筑波大の先頭を駆ける。この大一番でオフェンスリバウンド4本を記録した。
③第2Pの途中から登場した筑波大#16小松雅輝が2本連続でスリーを沈めた。シーズン中のプレータイムは決して多くなかったキャプテンが、大舞台でチームを鼓舞するビッグプレー! 筑波大の“スイッチが入った瞬間”だったかもしれない。
④ゲーム終了後、「得点することを求められているのにできなかった」と反省の弁を口にした筑波大#17杉浦佑成。だが、ゴール下のディフェンスで東海大のスラッシャーたちの前に立ちはだかった。
⑤1年生からインカレ決勝の舞台に立ち続けている東海大のリーダー、#0ベンドラメ礼生。昨年の雪辱を果たす舞台だったはずが、またも筑波大の前に涙を飲んだ。
⑥東海大#21橋本と筑波大#92村越圭佑の4年生対決。インサイドプレーヤーとしては決して恵まれた体格とはいえない村越だが、決勝戦で7リバウンド、2ブロック、2スティールと存在感を見せた。吉田健司HCを始め、主力の下級生たち口を揃えて「4年生の力」を強調した。
⑦敗れはしたが、東海大を率いる陸川 章HCは「良いチームになった」と胸を張った。ベンチも応援団も一つになって勝利を目指したが……。
⑧ゲーム終盤、激しく執拗な東海大のディフェンスで、筑波大のボールホルダーがつかまる場面が増えたが、筑波大も決して引くことはなかった。気迫でルーズボールに飛び込む両チームの選手たち。「このボールが東海に出ていれば勝負はわからなかった」という場面も、一度ならずあった。
⑨東海大#1小島元基はチームハイの23得点。第4P半ばから凄まじい追い上げを見せる東海大は残り2分、小島の「バスカンスリー」でついに3点差に。小島の咆哮は歓声にかき消された。
⑩今シーズン、着実にステップアップした筑波大のポイントガード#46生原秀将。アシスト王を獲得し、カレッジを代表するガードに名乗りを上げた。追い上げられた場面でもリーダーシップを発揮。
⑪筑波大の優勝へのカウントダウンは、最後まで諦めない東海大のファールゲームによって何度も中断。終了のホイッスルが鳴った瞬間、コート上、ベンチ、応援団、スタッフ全員の歓喜のボルテージは頂点に!