2003年創部以来、初の関東大学オータムリーグ1部に昇格した江戸川大学。全19戦を戦い終え、2勝17敗。14位の最下位に終わった。
すでに2部降格が決まっていた最終戦の相手は神奈川大学。第3クォーターを終えた時点で53-47、江戸川大学が勝っていた。しかし、最終クォーターに巻き返され、65-69で17敗目となる。「4年生にとっては最後の試合だったので、やっぱり勝利で終えたかったです。でも、1部はそんなに甘くなくて、一巡目も二巡目も合わせて2勝しかできなかった苦しいシーズンでした」と3年生の #13 大出雅輝は肩を落とした。
降格が決まった後、単なる消化試合にならないように、粂川岳勤監督は学年別に目標を立てさせ、それぞれのやる気を引き出す。10月29日の明治大学戦は4年生を起用せず、新チームで臨んだが57-78で敗れた。大出は、「自分たちの力では全然ダメでしたが、1部で戦う経験をさせてもらったのはありがたかったです」と話し、来年へ向けた課題が見えた。
「来年は最上級生になるので、もっとリーダーシップを執ること。練習の中でも4年生vs新チームのスクリメージをしていましたが、そこでもまだミスが多かったです。そのミスを減らすためにも、もっとリーダーシップを執っていくことを残る試合は目標にしていました」
江戸川大学は不運もあった。リーグ3位の平均15.8点でチームを支えた4年生 #1 ジャキテェ ダオウダが負傷し、2巡目の途中から欠場。「ジャキテェ選手が抜けた穴はやっぱり大きくて、得点面もそうですけど、ディフェンスではゴール下にいてくれるだけありがたい存在です。得点面でチームを引っ張り、ハードワークしてくれるそこの穴を、みんなで埋めなくてはいけない部分はきつかったです」と大出は吐露する。そのダオウダは神奈川大学との最終戦、残り41秒の場面でコートに戻ってきた。すぐさま3ポイントシュートを決め、仲間たちにあきらめない姿を見せる。敗れはしたが、江戸川大学は最後まで堂々と戦い抜いた。
平均10.7点の大出も得点源の一人である。10月14日の山梨学院大学戦では3ポイントシュートを5本決め、31点と大暴れ。1部での戦いを経て、「3ポイントシュートやインサイドを攻めることなど、自分の強みは通用していた部分もありました。でも、やっぱりそれが勝利に結びついてなかったので、そこは自分の甘さだったかなと思います」と言うように、31点を挙げた試合も2点差で敗れている。爆発的な得点を獲った翌週は2戦とも一桁に終わっており、安定した活躍が課題である。