1部リーグの強豪・専修大学を相手に体感できた力の差
スプリングトーナメントで8強入りを果たした2部リーグの関東学院大学。昨年の関東大学バスケットボール新人戦でも7位の成績を収め、自信を持って臨んだ今大会。シードにより2回戦から登場し、3部リーグの國學院大學を87-75で破って初戦を突破。2年連続ベスト8入りを目指す3回戦は、1部リーグの強豪・専修大学と対戦。しかし、スプリングトーナメントでも活躍した期待のルーキー、ジョベ モハメドをケガで欠く専修大学に対し、「うちのインサイドの(モーンチソン)フランクリンに分があるという話はしていました」とは、関東学院大学 #27 御堂地香楽だ。
しかし、そのフランクリンが開始3分も経たぬ間に2つ目のファウルをし、第2クォーターの最初に3つ目を数える。主軸がベンチに下がると攻め手がないまま、専修大学が次々と得点を重ね、22-45と23点差をつけられて前半を終えた。スプリングトーナメント後は「練習中はずっと走り続けてきました。フランクリンのインサイドと走るバスケットで相手を攻略できると思っていました」と御堂地は自信を持って後半を迎える。
今年の関東学院大学が重視してきたディフェンス強化を発揮しはじめると、11点ランでゲームの流れを変える。第3クォーター残り59.3秒、御堂地の3ポイントシュートで45-53とし、一桁点差に迫る。このクォーターは終盤までチームファウルはひとつもしていなかった。ガマンし、凌いでいたが残り40秒から立て続けに3つのファウルが続く。使えるファウルは使うべきだが、そのひとつがフランクリンであり、4つ目となってしまった。
逆転勝利を目指す関東学院大学だったが、「第3クォーターは自分たちが練習してきたことを出せました。でも、そこで踏ん張りきれずに、逆に自分たちが強みにしていたことを相手にやられてしまいました。そこが1部の上位チームとの差なのかなと肌で感じました」と御堂地が言うとおり、ディフェンスから走られてリードを広げられてしまう。第4クォーター残り5分には、専修大学で一番大きな196cmの介川アンソニー翔がファウルアウト。しかし、専修大学の佐々木優一監督が「オフェンスよりもディフェンス」と終始声をかけ、徹底させたことで関東学院大学を54点に抑える。専修大学が77点で上回り、関東学院大学の2年連続ベスト8進出は阻まれた。
1部リーグらしいディフェンス強度を体感した御堂地は、「やっぱりフィジカルの差やカバーの寄りなどディフェンスの連携が取れていた部分は見習わなければいけないと思いました」と率直に受け入れ、この経験をチームの底上げにつなげていく。