スプリングトーナメントは優勝できましたが、正直言えば他のチームにしてみればデータがない状況でした。昨シーズンから出ているメンバーは、悠斗とスティーブ、(米山)ジャバ(偉生)くらいしか経験者がいない中でも優勝できたのは良かったです。次に向かって、自分たちしか3冠を目指せるチームがないことをモチベーションに変え、このリーグ戦は戦っています。やっぱり1巡目はうまくいっても、2巡目にうまくいかないことは1年生のときに経験しており、それはしょうがないこと。自分たちの今いる位置が最低限だと考え、あとは上位を喰って優勝するしかない。自分たちの中で変えてはいけないマインドを作っていき、勝つためのスタンダードをチーム全員が共通認識をさせながら、練習から意識することを継続しています。チームのテーマでもあるディフェンスからオフェンスにつなげるスタイルも、少しずつ良くなってきています。今は自分自身が攻めることで得点を獲れるようになってきたからこそ、チームの勝利にもっと貢献したい思いが強いです。
バスケ=生きがいであり、難しいスポーツ
去年も一昨年もヒザをケガしてしまっていたので、まだ一度もインカレには出ていません。1年のときはリーグ戦の途中でケガをしてしまい、インカレ前に無理やりにでも復帰しようとがんばったのですが痛みが出てしまい、リスクもあるのでやめようという話になりました。去年はケガから復帰して、やっと本調子に戻りかけていたときであり、ダンクに行けるまで回復していたところでまたやっちゃった。ケガをしたゴール下のトラウマがありすぎて、復帰した最初はレイアップもできなくなり、全然シュートも入らず、本当にメンタル的にしんどかったです。今はようやく吹っ切れて、点数を獲れるようになってきました。3ポイントシュートも安定してきており、ここ最近の確率も5割ぐらいまで戻ってきています。
インカレに向けて、まだまだ自分もチームとしても課題はあります。現状に満足せずに日々の練習からステップアップし、残るリーグ戦の1試合1試合をしっかりと戦うことが大事です。一人ひとりが成長していく姿をみんなに見せながら、多くの人に応援されるチームになっていければ良いと思っています。
ケガをしてバスケットとあらためて向き合ったときに、自分にとっては生きがいであり、難しいスポーツだなと感じました。でも、応援してくれる人がたくさんいるスポーツでもあり、観客がいるからこそ自分たちもがんばれていることを絶対に忘れてはいけないとあらためて感じています。
もう後がないではなく、逆に次にケガをしたらもう終わればいいや、という気持ちで復帰しました。もちろん、Bリーグでプレーする目標は変わりません。それをモチベーションに変えてがんばっていきます。そのためにもまずはインカレに出ないことには、プロにも行けないと思っています。毎年11月にケガをすることが続いたので、とりあえず来月になったらお祓いに行ってきます!
関東大学オータムリーグ2022・専修大学 #10 喜志永修斗
「もうボロボロになるまでやればいいじゃん」と背中を押した希望の言葉
前編 https://bbspirits.com/school/c22102603su/
後編 https://bbspirits.com/school/c22102701su/
文・写真 泉誠一