「チームとして良い結果を出せず、悔しい3年間でした」益子拓己
益子や隈元ら4年生が拓殖大学に入学した当初は2部だった。その年に1部昇格を果たしたがコロナ禍でリーグ戦は開催されず、オータムカップでの3試合しか経験できていない。昨シーズンのリーグ戦も12試合の縮小版だった。
「ずっとAチームとして試合に絡めてはいましたが、なかなか自分の結果も出ませんでした。昨年はある程度は良いシーズンになったと思いますが、チームとして良い結果を出せず、悔しい3年間でした」と益子は振り返る。勝てない状況の中でも諦めずに戦うメンタルタフネスは、この3年間で学んできた。「あとは強いチームに勝つための実力をつけて、技術面を向上させて今後も戦っていきたいです」と続け、26試合あるオータムリーグを通じて強くなれば良い。
「たくさん試合できることに感謝しています。もちろん体力面や精神面ではきついです。今後もし負け越してくれば気持ち的にも、チームとして落ちてくると思います。4年生として最後のリーグ戦ですが、今年だけを見ているわけではありません。たくさん試合ができることで、下級生にとってもプレータイムを与えられることは貴重な経験になります。昨シーズンはリーグ戦ではなかなか勝てず(2勝9敗)、インカレでも1回戦負け(●67-68天理大学)し、悔しい思いをしてきました。リーグ戦で良い形を作り、自分たちのスタイルを徹底して勝って行き、インカレに出場することが最初の目標です。3ポイントシュートを期待されているので、たくさん決めてチームに貢献し、勢いづけていきたいです」
今年は昇降格が復活し、13位以下の2チームは2部へ自動降格となる。11位以下の2チームは入れ替え戦へまわる。インカレ出場圏内を確保するためにもまず1勝を挙げ、勢いに乗ると強い拓殖大学を見せてもらいたい。
文・写真 泉誠一