全日本大学バスケットボール新人戦(プレ大会) (※以下新人インカレ)は男子が大東文化大学、女子は白鷗大学が初代チャンピオンとなり、新たな歴史の幕を開けた。山内ジャヘル琉人(大東文化大学2年)とオコンクウォ スーザン アマカ(白鷗大学2年)がそれぞれMVPに輝いた。
チーム構成上、1・2年生だけでは選手が足りないチームもあり、今大会は3年生までエントリーが可能となった。一方で、男子の関東新人戦は2年生以下で行われたことで、同じロスターで今大会に臨んでいる。4月に入学したばかりでまだ体ができていない1年生と、上級生となった3年生が長い時間同じコートでぶつかり合うことで、ケガにつながり兼ねないという不安も聞かれた。それ以外は、若き素材を成長させる場として2つ目の全国大会を歓迎されている。
関東地区以外にとっては、常にインカレ(全日本大学バスケットボール選手権)で上位に君臨するチームの高さや強度を体感でき、今後へ向けた準備として多くの情報を得られる。では、関東勢にとって、今大会にメリットはあるのだろうかと素朴な疑問を抱く。大会を終えた後、3人の監督に新人インカレの可能性を語っていただいた。
「チャンスを与えながら選手発掘とポジションアップにもチャレンジ」西尾吉弘監督(大東文化大学)
1・2年生が主体となって公式戦ができる大会であり、ゲーム経験を積んで、そこで得た反省を活かして練習できるので、とても良い機会を作ってもらえました。チャンスを与えながら選手発掘とポジションアップにもチャレンジしています。4年生を含めたフルメンバーになったときに、プラスになるように考えて試合を行っていましたが、まだまだ難しいのが正直なところです。リーグ戦で行われた予選は必ず3試合は戦えるので、そこでいろいろ試すことができ、このレギュレーションはすごく大きかったです。
ポジションアップにチャレンジさせていたのは、#21 富山(仁貴/2年)と#9 田中(流嘉洲/1年)。まずは4番ポジションに入って、オフェンスでは3番として3ポイントシュートやドライブをして欲しかったのですが、まだパワープレーのような状態になっていました。今年中には前を向いてどんどんプレーさせていきたいです。
関東とは違ういろんなバスケットを体験できる機会になりました。今回対戦した京都産業大学や日本経済大学も素晴らしいバスケットをしています。その中でも特に、広島大学は最後まであきらめずに自分たちのバスケットを徹底し続け、常にチャレンジして向かってきました。そのような相手に対して受けにまわってはいけないなど、学びも多かったです。様々な経験ができ、すごく良い大会になりました。