日本大学#2 米須玲音(2年)をはじめ、高校時代からその名を轟かせてきた全国区の選手たちとマッチアップし、スピードやフィジカルでも互角に渡り合えた。九州地区と比較すれば「ボディチェックのところでハードにぶつけてきますし、誰が出ても同じ強度のディフェンスをしてくるところが全然違うなと感じました」と身を持って経験することができた。名古屋学院大学戦では「相手は走るチームなので、走力の部分では自分よりも上でした」と学ぶことばかりである。インカレ未経験者の九州共立大学にとっては、「全国のチームがどういうバスケをしているかを知る機会になり、良い収穫ができました。ここから成長していけるようにしたいです」と現在地を知る機会になった。
名古屋学院大学戦の前に行われた同じコートでは、日本経済大学(九州1位)が82-74で京都産業大学(関西2位)に勝利。その試合を目の当たりにした大庭は、「九州でも関西に勝てるというのを見てモチベーションは上がりました」。同じ大学生であり、勝負に絶対はなく、いくらでもチャンスはある。
九州共立大学は川面監督とともに、月1回程度ではあるが青木康平氏(※専修大学時代にインカレを制覇し、プロとしてライジング福岡などで活躍した。現Watch&Cコーチ)を招へいし、スキルトレーニングを行っているそうだ。「ハンドリングやピックの使い方を教えてもらっていますが、メチャメチャ勉強になります」と大庭がいう環境で切磋琢磨している。今回勝てなかった悔しさを晴らすためにもさらなる高みを目指して努力し、2年ぶりにインカレの舞台に戻って来ることを楽しみにしたい。
文・写真 泉誠一