関東2位の日本大学戦で30点をマーク
九州2位の九州共立大学が、全日本大学バスケットボール新人戦(プレ大会)でハッスルしている。ライジング福岡(現ライジングゼファーフクオカ)などで活躍した川面剛監督が率いており、選手とともに笑顔で全国区のチームに真っ向勝負で挑んでいる。
九州共立大学がいる予選ブロックは、奇しくも各地域の2位が揃った。初戦の日本大学は関東2位。前半はくらいつき、終盤も盛り返したが、第3クォーターに突き放され、72-94で敗れた。この試合でフル出場を果たした#18 大庭圭太郎(2年)は、30点をマーク。「スピードで通用することが分かりました。また、フィジカルに対してもっと飛ばされるのかなと思っていましたが、意外と対等に当たり合うことができました。そこが一番、自分の中での収穫です」と自信を持って迎えた第2戦は、東海2位の名古屋学院大学と対戦。
「昨日の試合でシュートが当たっていたこともあり、相手はハードにチェックしてきて、嫌なディフェンスをされました」と振り返る大庭に対し、名古屋学院大学は#2 稲垣守亮らがプレッシャーをかけ続ける。その中でも13点と二桁に乗せたが、「流れが悪い時間帯に自分たちで立て直すことができなかったです」と敗因を挙げ、63-79で2連敗を喫した。
勝ちにこだわり、チーム全員で戦う九州共立大学は、北海道2位の星槎道都大学とのラストゲーム。前半は32-32と同点で終え、残る20分間でアジャストできるかが勝負となる。互いにこれまでの2試合の成果を発揮する後半も譲らぬ熱戦となったが、73-72で星槎道都大学が上回り、初勝利を飾った。3連敗に終わった九州共立大学だが、最終戦で#44 藏本翔(2年)が28点を挙げ、他にもおもしろい素材は多い。
自分の力がどれだけ通用するかを試す機会
昨年のインカレ(全日本大学バスケットボール選手権大会 )では、九州予選で敗れた九州共立大学。インカレに出場したのは2年前であり、現在の3年生のうち3人が当時ベンチ入りしたが、いずれもコートには立っていない。如水館高校出身の大庭にとっては、これが初の全国大会となった。「自分の力がどれだけ通用するかを試す機会であり、関東のチームと対戦できるので、自分たちが練習してきたことをしっかりぶつけることを目標にしていました」と今大会に臨む。