昨シーズンに力をつけた2・3年生から入学したばかりの1年生まで、その実力を試す全国大会「全日本大学バスケットボール新人戦(プレ大会)」(新人インカレ)が都内で絶賛開催中である。バスケットLIVEでも中継されており、原石探しを楽しみたい。女子はグループステージを終え、早くも4強が出揃った。日本一決定戦の醍醐味とも言えるように、関東の白鷗大学と東京医療保健大学、関西の大阪人間科学大学、九州の東海大学九州と地域が散らばり、本日7月7日(木)には準決勝が行われる。
関東1位の白鷗大学と同じCブロックとなった東海2位の名古屋学院大学。グループリーグ2戦目で対戦し、92-61で白鷗大学が貫禄の勝利をおさめた。名古屋学院大学は、星槎道都大学との初戦を46-98で快勝し、翌日の白鷗大学へ向けた準備を行って迎えた第2戦。「星槎道都大学戦で出た課題をその日のうちに振り返って、同じミスを繰り返さないように準備してきました」と振り返ってくれたのは、#22 平川颯絵(2年)だ。平川はベンチスタートだったが、先発の#24 森田真衣(2年)に次ぐ28分13秒コートに立ち、#2 嵐夏妃と同じく11点を挙げ、チームハイの活躍を見せた。
名古屋学院大学は、昨年のインカレ(全日本大学バスケットボール選手権大会)1回戦で白鷗大学と対戦し、そのときは51-102で敗れている。当時の平川は「ベンチに入れなかったため、今回また白鷗大学と対戦できることが決まったときは、体の当たりの強さとか分からないことも多かったです。でも、実際に対戦してみて、今の自分がどれだけ白鷗大学に対して、身体の強さなどの違いを実感することができました」。
体格差が物語るように、白鷗大学に50本ものリバウンドを獲られた(名古屋学院大学は36本)。そのうちオフェンスリバウンドは22本を数え、セカンドショットからの失点も多かった。苦しい試合ではあったが、「ローポストのディフェンスをがんばって少しは抑えられたかなと思います」という平川は、敗戦の中にも手応えを感じている。関東1位の強度を体感して迎えた第3戦は、東北1位の東北学院大学を89-46で下し、勝利で今大会を締めくくる。2勝1敗で、残念ながら4強入りは果たせなかったが、本格的な強化の夏がはじまる前に多くの課題を得ることができた。
「もっと自分のドライブを増やし、合わせのプレーでもっとシュートの確率を上げて、チームの点数をもっと伸ばしていきたいです。フィジカルもプレーも全部鍛え直して、インカレでまた白鷗大学と対戦することになったときには、次こそ負けないように強いプレーでチームの勝利につなげたいです」
文・写真 泉誠一