新年度を迎えたばかりであり、ケガ人もいる中で選手が揃わぬまま今大会を迎えたチームも多かった。専修大学もその一つであり、もう一人のキャプテンである#10 喜志永修斗(4年)は秋のリーグ戦へ向けて完全復帰すべく、闘志を燃やしている。また、入学したばかりの1年生たちは早くも活躍を見せたが、まだまだ能力任せな感じは否めない。来月に行われる新人戦や夏の強化期間を経て、チームでの役割が明確となったときこそ真価が問われる。
4年生が主力だった昨年大会は7位であり、それと比較すれば急成長している点を白鷗大学の網野監督は評価する。「この悔しさを知ったことを糧とし、あの負けがあったからより良いチームになれたというところを目指していきたい」と前を向いた。同じく、試合終了のブザーとともに、コート中央でしゃがみ込んで悔し涙を見せた関屋心(4年)も「今日の負けを忘れず、負けて良かったと思えるぐらい練習からしっかり変えていきたいです」とリベンジを誓った。
全国各地で最初の戦いが行われ、関東女子はインカレ5連覇中の東京医療保健大学が優勝を決めた。関西地区は男子・近畿大学と女子・大阪体育大学、東海地区は男子・中京大学と女子・愛知学泉大学がそれぞれ制し、インカレ常連校が順当に勝ち上がっている。中国地区はインカレ出場を目指す倉敷芸術科学大学が頂点に立った。女子は、専修大学のOBであり、木村監督とともに現役時代に優勝を果たし、MVPに輝いた中川和之監督率いる環太平洋大学も優勝を飾っている。大学日本一を決める年末へ向け、新たなシーズンがはじまった。
文・写真 泉誠一
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