最終目標は「インカレでベスト4以上」
8連勝で関東大学オータムリーグ2部のトップに立つ明治大学は、7勝2敗で3位につける明星大学との一戦を迎えた。試合数の足並みが揃わない今シーズン、10勝1敗で2位の国士舘大学は早々に全日程が終了。残り試合がひとつ多い明治大学に土をつければ、2敗で留まる3位の明星大学も昇格への望みがつながる。
綱渡りのような明星大学を揺さぶるディフェンスを見せた明治大学は、相手のエース#29 岡田泰希を徹底マークし、攻撃の芽を摘んでいく。ボールを奪うや否や、トランジション速く、なだれ込むように得点を量産。結果は83-64で明治大学が無傷の9勝目(10月30日時点)を挙げ、2位の国士舘大学とともに来シーズンの1部昇格を決めた。
翌10月31日の東洋大学戦にも勝利した明治大学は現在10連勝中であり、埼玉工業大学との最終戦は11月6日(土)に行われる。1部昇格、2部リーグ全勝優勝は最初の通過点でしかない。1部下位チームと争うインカレチャレンジマッチで勝利しなければならないが、全国への道を切り拓いた先に見据える最終目標は「インカレでベスト4以上」と断言するのは、2年生の田邉太一だ。
「来年につなげなければいけない」高いスタンダードでチームを引っ張る田邉太一
徹底したゾーンディフェンスの明星大学に対し、24本の3ポイントシュートで対抗した明治大学。「そこが入れば良いですが、入らなくても点数が止まらないように今日はオフェンスリバウンドを中心に入ろうと考えていました」という田邉は、明治大学のオフェンスの要になっている。明星大学戦は15点を挙げ、意識していたオフェンスリバウンドは4本、合計10本を獲得し、ダブルダブルの活躍でチームを勝利へと導いた。
まだまだ体の線は細いが、身体能力高い192cmのスモールフォワード。「1on1をして点を稼ぐキャラではないので、しっかりノーマークの3ポイントシュートを決めることやオフェンスリバウンドに絡むこと」を得意とする。強気なペイントアタックやトランジションではボールをプッシュするシーンも見られ、オールラウンダーとしてその才能を開花しはじめている。