チャンピオンチームの指揮を執る女子バスケ界のスーパースター
一人ひとりがスーパーヒーローとなって輝き、4連覇を達成した大学日本一の東京医療保健大学。コロナ禍ではあるが、試合中に消毒タイムを設けるなどの予防対策を行なった上で、第55回関東大学女子バスケットボール選手権大会が2年ぶりに開催されている。
本日5月8日は東京医療保健大学vs白鷗大学(15時)、筑波大学vs早稲田大学(17時)の準決勝が行われる。すでにENEOSサンフラワーズのアシスタントコーチ就任が決まった筑波大学を率いる柏倉秀徳ヘッドコーチは、今大会が最後となる。準々決勝以降はジェイネットTV(http://www.jnet-tv.com/hoop/)で見ることができる。
現在、東京オリンピックへ向けた女子日本代表の合宿がはじまっている。そのアシスタントコーチを務める東京医療保健大学の恩塚亨ヘッドコーチは、もちろん金メダル獲得に向けて忙しい。留守を任されたのは、3月24日に就任したばかりの吉田亜沙美アシスタントコーチである。JX-ENEOSサンフラワーズの司令塔として11連覇に導き、女子日本代表での活躍により世界にその名を轟かせる女子バスケ界のスーパースターだ。選手としての経験は十分すぎるほど豊富だが、コーチとしては1ヶ月余りの新米コーチである。
「恩塚さんが不在ですが、選手たちがチームづくりを協力してくれていたので、私は一緒に成長していければいいなと思っていました。はじめてだからこそ選手に頼っている部分はありますが、気持ちの部分ではしっかりと戦い抜こうというのは、準備を一緒にして来られたと思っています」
恩塚ヘッドコーチ自らが誘い、吉田アシスタントコーチが誕生した。だからこそ、「好きなようにやっていい」と全幅の信頼を寄せ、今大会の全権を与える。その言葉を「ありがたく受け止めて、選手たちと一緒に輝ける場所を作っていきたいです」という吉田アシスタントコーチが率いる東京医療保健大学は、これまでの3試合を全て100点ゲームで圧倒している。
3試合を終え、自身のコーチングについては、「やっぱり難しいなというのと、まだまだこれから学ぶべきことがたくさんあるとは感じています。それでも、選手たちがよくがんばってくれているので、楽しいバスケットができています」と上々のスタートを切った。