7年間ガードとして育ててくれた恩師に感謝
札幌学院大学の190cm台の一人である皆川は191cm。ポジションはすでに紹介した通り、ポイントガードである。コンバートしたわけでも、急に身長が伸びたわけでもない。札幌学院大学の松橋監督とは札幌創成高校時代から指導を受け、「7年間ずっと僕をガードとして育ててくれました」。それも皆川が抱く夢を叶えるためでもある。「Bリーグに挑戦したいと思っています。それもあって、ガードとして使ってくださった松橋さんにはとても感謝しています」とプロを見据えて経験を積んできた。
「リバウンドからブレイクを出すプレーを得意としています。走ることが一番のポイントでもあり、ボールを運んで合わせのパスを出したり、チャンスがあればそのままレイアップに行ったり、3Pシュートを打つこともできます。ドライブからのジャンプシュートも得意なプレーですね」
現在、日本代表は積極的にポジションアップし、海外の大きな選手との差を少しでも埋めようとしている。すでに皆川は7年間、ポイントガードを担ってきた。しかし、はじめて全国の舞台に立ったことで、「大きくてもハンドリングが良くなければいけません。また、トップレベルになればパスの視野も広いので、僕もそこを目指してもっともっと練習をして、その技術を身につけていきたいです」とさらに意欲が沸いている。
Bリーグ入りへ向け、すでに松橋監督が動いてくれているそうだ。また、皆川自身も「毎年1月にあるBリーグプロジェクトに参加し、最後の10人までこれまでも残っているのでチャンスはあるかなと思っています」とトライアウトで実力を示し、すでに関係者にもその名は伝わっている。
憧れのBリーガーは、同じビッグガードの宇都直輝(富山グラウジーズ)の名を挙げ、そのプレーを手本にする。「レバンガでチャンスがあればうれしいですし、ぜひ地元でプレーしたい気持ちはあります」と目を輝かせた。まだまだ未知数の皆川が、これから大成していくことを願い、プロのコートでプレーする姿を楽しみにしたい。
文・写真 泉誠一