関東地区を代表する12チームは、それぞれ他地区チームとの対戦から初陣を迎える。昨年は関東勢がいずれも初戦を突破し、続く2回戦も勝ち上がってベスト8の全てを占めた。近年、1回戦で関東勢が敗れたのは、2016年(名古屋経済大学94-67拓殖大学)と3年前であり、過去2年間は負けていない。
その一方で、他地区同士の初戦で勢いをつけ、2回戦で早稲田大学を破った2017年の中京大学、2016年の名古屋経済大学や関西学院大学はベスト8まで勝ち進んでいる。しかし、関東勢以外が準々決勝の壁を破ったのは、2012年に3位となった近畿大学まで遡らなければならない。過去70回を数える歴史を振り返っても、関東勢以外が優勝したことはなく、決勝に進んだのもたった3回しかない。
【関東vsその他地区チームによる1回戦】
1位:大東文化大学 vs 大阪体育大学(関西5位)
2位:青山学院大学 vs 九州産業大学(九州2位)
3位:専修大学 vs 大阪学院大学(関西3位)
4位:日本体育大学 vs 仙台大学(東北2位)
5位:筑波大学 vs 金沢大学(北信越2位)
6位:東海大学 vs 福岡大学(九州3位)
7位:白鷗大学 vs 広島大学(中国2位)
8位:日本大学 vs 徳山大学(中国1位)
9位:早稲田大学 vs 天理大学(関西4位)
10位:神奈川大学 vs 名古屋学院大学(東海2位)
11位:拓殖大学 vs 東北学院大学(東北1位)
12位:中央大学 vs 名古屋経済大学(東海3位)
関東勢の牙城を崩す最初のターゲットとなるのが、2部リーグから昇格した拓殖大学と中央大学、残留争いによる首の皮一枚で出場資格を得た早稲田大学と神奈川大学だろう。
拓殖大学と対戦する東北学院大学は2年生エース、宮野良(秋田工業高校)が目覚ましい成長を見せている。平均25.5点は東北リーグの得点王であり、MVPを受賞した。過去3年は初戦敗退であり、昨年は明治大学に50-111で完敗。2年ぶりのインカレに臨む拓殖大学だが、前回出場時は3位の好成績を収めている。そのときの経験者も多く、東北1位にとっては難敵となる。
名古屋経済大学は、1年生ながら東海リーグ3Pシュート王の橋本大嗣(愛産大工業高校)や2年生のエマニエル・オヌアブチ(アレセイア湘南高校)がリバウンド王となり、下級生が勢いづける。対する中央大学も今シーズンは下級生が主力となったが、2部での戦績は15勝7敗と振るわなかった。 名古屋経済大学 は4年生の遠藤和希(中部第一高校)と高田隼暉(岡山学芸館高校)がチームをまとめ、初戦突破を狙う。