昨年2位の悔しい経験を踏まえて引っ張った4年生たち
これまでの歴史を振り返っても、4年生が多く活躍するチームが強い。西尾吉弘監督は、「プレータイムが増えた高木や後藤がおり、中村(浩陸)とモッチだけではなく、それ以外の4年生が出てきたことが良かったです」と自信を持つ。モッチも、「多くの経験をしてきた4年生だからこそ、しっかり立て直さないといけない」とリーダーシップを執ってきた。その背中を追いかける3年生には#2 飴谷由毅がおり、2年生の#3 星野京介は二桁得点を挙げる力があり、モッチのバックアップとして#39 ジェン・アビブも経験を積むことができた。ルーキーの#7 高島紳司と#12 中村拓人もしっかりプレータイムをもらい、チームとして厚みが増している。
昨年のリーグ戦は2位だったことを悔しそうに振り返る。「優勝できたはずなのに、途中でチームが違う方向に行ってしまいました。その反省を踏まえ、今年はそこを意識した4年生たちがみんなで引っ張って、優勝できて本当に良かったです」とチームを支えたモッチは、MVPに選出された。
インカレ(12月9日〜12月15日)までは1ヶ月を切っている。「もう一度しっかり映像を見ながらチームの課題点を修正し、インカレでも優勝できるように、またみんなで戦っていきたいです」というモッチは、大学最後の大会に照準を合わせる。リーグ戦最終週で対戦した白鷗大学戦は9点に終わり、「相手はフィジカルを強くプレーしてきて、オレに対する守り方を分かっていました。オレ自身もインカレまでに成長しなければいけないです」と反省し、ハードワークは続く。
関東を制した者がインカレを制す ── と言っても過言ではない。大東文化大学は関東リーグチャンピオンとして、2度目の大学最高峰を目指す。
文・写真 泉誠一