早めの引退で準備期間が長かった分、リードしているとポジティブに捉える
飯尾の出身校である洛南高校は、ウインターカップ京都予選で東山高校に敗れ、ライバルたちよりも少し早い引退となった。悔しい気持ちよりも、すでに大学進学を決めていたことをポジティブに捉えている。
「大学までの準備期間が長かった分、自分の方がリードしていると思っています。このトーナメントでも結果を残していきたいと思っていました」
上級生も出場した春のトーナメント(第68回関東大学バスケットボール選手権大会)でもプレータイムを与えられ、「自分の持ち味を少しは出せたと思います」と手応えを感じている。一方で、「まだまだ改善しなければいけない点の方が多かったです」とやるべきことも明確になった。
大学では新たにポイントガードを担いながら、シューティングガードとしての得点力を兼ね備えたコンボガードを目指す。しかし、課題は「シュート力」。常に二桁得点を挙げた飯尾だが、アウトサイドシュートの確率は低い。たまに3Pシュートを決めることもあったが、フィールドゴール成功率は35%だった。
「自分はシュートがあまり得意ではなく、大学バスケでは絶対にアウトサイドのシュート力が必要になってきます」というとおりノーマークでシュートを打てていたが、サッパリ入らない。逆に言えば、これを克服できれば飯尾にとって、日本大学にとっても大きな武器になる。アウトサイドシュートが入っていれば、もっと楽な展開で勝つこともできていた。
夏に努力すれば、必ず今後につながっていく。バスケも、勉強も、恋も(?)、欲張ってがんばれルーキーズ。
文・写真 バスケットボールスピリッツ編集部
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