大事なのは4年生『1年1年が勝負』
2部中堅クラスの江戸川大学にとって、1部昇格は大きな挑戦である。「1部に昇格した法政大学を相手に40点差をつけられて負けた」ことで現実を突きつけられた。「目標を掲げることは大事だが、地に足をつけて取り組まなければそこにたどりつくことは絶対にできません」とこの結果を受け止めるとともに、課題を克服しながら突き進んでいくだけだ。
ヘッドコーチとしては1年目であり、経験値はゼロに等しいと言える。自身の成長とともに中長期ビジョンを持って強化していくのかと問えば、「そういう考えは特にない」。
「シーズンがはじまるときも、練習時も常に言っているのは学生スポーツで大事なのは4年生たちです。4年生には責任やプライドを持って行動するように伝えています。4年目は集大成であり、4年生がチームにとって何をすべきかを考えて毎日取り組んでもらいたいです」
4年生とともに最速の1部昇格を目指し、28歳の若きヘッドコーチの新たな挑戦がはじまった。
プロ経験ある指揮官たちの挑戦
前編 玉川大学・板倉令奈ヘッドコーチ
中編 江戸川大学・粂川岳勤ヘッドコーチ
後編 東洋大学・佐藤信長ヘッドコーチ
文・写真 バスケットボールスピリッツ編集部
1 2