東海大は5年ぶり5回目の優勝で、そんなに優勝していなかったのかと驚いてしまった。
名門のイメージが強いが、その分だけ勝てなかった時期の辛酸はあっただろう。
コートでは選手同士が次々と互いに抱き合い歓喜の輪ができていたが、その中に陸川監督に抱えられるようにして抱き合う内田の姿があった。
活躍を期す緊張した表情や会心のプレーの後の自信に満ちた表情。心に秘めたものを成就させたときに見せる最上級の笑顔と、そして恩師には安堵と感謝の涙を見せた。
ジェットコースターみたいに表情が変わる。これもプロではあまり見られないんじゃないだろうか。
純粋故に、表現もまたストレートだ。
こういう学生の姿が見られるから、カレッジのゲームをまた撮りたくなる。
東海大はリーグ戦から大倉、八村ら今年新たに入った1年生がスターターに定着した。彼らは各大学のフレッシュマンを特集した本紙19号で表紙(筆者撮影によるーhttps://twitter.com/BBSpirits/status/976030954081759232)を飾ってくれており、インタビューではゴールデンエイジと呼ばれた世代(竹内譲次、石崎巧らを要し2005、2006年に連覇)の再現を狙っていると言っていたが、有言実行しその一歩を踏み出した。
その活躍はまさに鮮烈だった。
来年以降の活躍にも期待したい。
今年のインカレは東海大の優勝で幕を閉じ、今シーズンの大学バスケは終了した。
英語で、あるスポーツの開催される時期、期間のことをSEASONというが、このSEASONには季節という意味もある。
学生達は人生に一度しかない季節に、バスケットに情熱を捧げ、互いに高め合い鎬を削っている。
来シーズンもまた、同じバスケットコートの上で、同じ熱量の、筋書きの違うドラマが展開されるはずだ。
東海大学の選手、スタッフ、関係者の皆さん、優勝おめでとうございます!
最後に…学生バスケファンの皆さん!
高校だけじゃなく、大学バスケも熱いですよ!
文・写真 吉田宗彦