本日より、第69回全日本大学バスケットボール選手権大会(以下インカレ)が開幕(男子は11月26日まで/女子は11月28日〜12月3日@仙台)。関東大学リーグを制した拓殖大学が第1シードを獲得。だが、その拓殖大学もリーグ戦では5敗しており、関東8位の早稲田大学まではたった5ゲーム差でひしめき合うほど大荒れだった。その戦いを鑑みれば、本命不在と言える。
振るわなかったリーグ戦から気持ちを切り替え、インカレで勝利を挙げてきた経験を生かすことで筑波大学(関東5位)の4連覇、または東海大学(関東9位)が4年ぶりに日本一に立つ可能性も高い。逆に、アップセット(番狂わせ)しながら勢いに乗って頂点へと駆け上ってしまうのもトーナメントの醍醐味だ。
過去68回を数えるインカレにおいて優勝校は全て関東勢が制し、関東以外の大学が準優勝になったことでさえ3回しかない。すでに試合は始まっており、初戦の4試合はいずれも関東勢が勝利している。その牙城を突破するかと期待された関西1位の京都産業大学が神奈川大学(関東12位)に、同2位の大阪学院大学も早稲田大学(関東8位)に敗れ、早々に姿を消した。来年のシード枠を獲得するためにも、なんとか準決勝まで駒を進めてもらいたい。しかし、歴史を振り返れば、ベスト4進出も5年前の近畿大学(4位)まで遡ればならないほどレベルの差が生じているのが現状だ。
大学日本一を決めるインカレ決勝戦は男女ともBSフジにて生中継される。どのチームが69回目の日本一に輝き、そしてどんな選手がBリーグへと巣立っていくのか。目が離せない1週間が始まった。
文・写真 泉 誠一