福岡breezに注目したのは若いチームだったからだ。取材した中嶌は29歳であり、エースの福澤もまだ27歳。U23日本代表の#3赤窄大夢は19歳と将来が楽しみな逸材である。主力メンバーでは#19堀譲が33歳と一番年上になるが、車いすバスケの世界ではまだまだ若手だ。
パラ神奈川スポーツクラブ戦は38点しか獲れなかったが、シュート力があるチームという印象を抱く。「ちゃんとオフェンスを作れればシュートを生かすこともできますが、今回はそこを全く作らせてくれませんでした」と相手のディフェンスに封じ込められてしまった。若く、可能性がある福岡breezはチームとしても、選手たちもこれからである。
「パラ神奈川には古澤(拓也)選手や鳥海(連志)選手など日本代表がおり、世界を知っている選手たちです。その部分が大きな違いだと思います。僕らにそのような選手がおらず、世界に通用するぐらいがんばる必要があると感じました」
車いすバスケ日本代表が挑む国際試合「アジアドリームカップ2019」(昭和電工武道スポーツセンター/観戦無料)が6月15日(土)〜16日(日)に大分県で行われる。日本代表とともに九州選抜チームも出場し、福岡breezからは松本泰典ヘッドコーチをはじめ中嶌、福澤、赤窄、堀の4名が選出された。中国と韓国と対戦し、予選を勝ち進めば日本代表と対戦できる可能性もある。早速、世界に通用するかどうかを試すチャンス到来。福岡breezの若きメンバーたちの活躍を祈っている。
アジアドリームカップ2019
http://asiandreamcup2019.jp/
文・写真 バスケットボールスピリッツ編集部
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